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イタリア旅行12田舎村で絶品ランチと大喧嘩 - 2011.06.03 Fri


さあて、素敵なワインを頂きました。
素晴らしいワイン講座も開いてくださいました。
大変満足でございます。
あとはワイナリー見学の本来のコースに戻って、残りのブドウ畑とか圧縮機とか掘削機とかを見て回ったら、今回のツアーは無事終了ですね。

横田「いやあそれなんだけどね。」
はい何でしょうコンダクターの横田さん。

横田「キミのお母さんとお姉ちゃんが完全に酔い潰れている風に見えるんだけど、気のせい?」
はいご指摘ありがとうございます。
そうです気のせいではないです。

あの二人、もう完全にグロッキーです。


実を言うと、
私の母と姉は「下戸」に片足突っ込んでる程度に酒が弱いのです。
母はワインをはじめとする「お酒の味」が大好きなものの、ものの一杯も飲めば全身真っ赤になって数時間後には必ず気持ち悪くなるという、ある意味一番可哀想なタイプの酒好き。
そして姉はそんな母に比べればまだ強いかもしれませんが、日常はもちろん、仕事関連でも余程の事が無い限り自分から酒には口をつけないような人(味が嫌いなわけではないが、母と同じく酔うと気持ち悪くなってしまうため)。

こんな二人がなんでワイナリーなんぞに来てるんだよと思うかもしれませんが、前述した通り『飲めないけど好き』な人間なんです。
そして一応彼女たちなりの予防策として、日本から持ってきていたウコン成分入りドリンクやら何やらを多量服用して臨んではいたのです。
最近のそういった『二日酔い対策商品』と言うのは結構凄いらしく、あらかじめ服用してからだと飲んだ後の辛さが随分違うんだそうで。
ま、とは言え酔う時はやっぱり酔う。
服用したドリンクのお陰か特別気持ち悪いという程ではないらしいのですが、どこをどう見てもこれから広大なブドウ畑を陽気にウォーキングできるようには見えません。

ちなみに、そういう自分はどうなんだよと申しますと、
ありがたい事にマキシマムTHE酒豪である所の父の遺伝子を多めに頂いて生まれたのか、まあ人並み程度に美味しく頂けますし、見た目も態度も殆ど変わりません


フォト
商品棚にあった生ハムを担いで踊ったりはしてましたが、まあ酔ってなくたって生ハムぐらい何時でも担ぐので別段変わりません。



というわけで、現時点でブドウ畑までお散歩ができそうな人間は私含めても3人のみ。
とは言えこの場に母と姉を置き去りにして見学コースに戻るってのも随分気の引ける話ですし(酔い潰れてるし)……。


横田「じゃあ、コース見学中止して、どこかご飯でも食べに行こうか。そもそも昼食無しの空きっ腹にワインっていうのがもしかしたら良くなかったのかもしれないし」
うんそうですね。ていうか絶対そのせいですよね。
だってもう今昼の1時過ぎですからね。
なのにお昼を何も食べていないんですもんね。
ワインと一緒にチーズとパンは出てきましたけど、たったそれだけじゃ空きっ腹とほぼ同じですもんね。


というわけで、時間配分の反省を色々しながらも、取りあえずワイナリー見学自体はココで一旦終了。

再びイケメン運転手の車が山道をかっとび、一路トスカーナの大地を南へと下ります。
この最中、コンダクター・横田さんから『ワイナリー見学を省略した分、お昼ごはんのお店の手配と送迎をしてあげるよ。最終目的地に着くまでに通る村のどこかで店を探そう』というありがたい提案が。
もちろんこの話に即座に乗っかると、運転席のイケメン(マッシミリアーノ)、心当たりのある近場の村の店に、片っぱしから電話をかけ始めてくれました。
しかし、その時点で時刻はもう2時近く。
どうやら殆どの店が既に昼の営業を終え始めていて、中々席を確保できない模様。
ようやく一軒「今から10分以内に着けるってんなら待っていてやるよ」
と約束を取りつけ、ただでさえ早い車がさらに音速に近付きながらどうにか目的の村に到着しました。



フォト

そしたら先程の「10分で来い」と言った張本人が、お店の前で待ち伏せしていましたとさ。



フォト

というわけで立ち寄った店がこちら。
Antica Trattoria "La Toppa"-アンティーカ・トラットリア・ラ・トッパ-です。

アンティーカとは響きで想像つくかもしれませんが、英語のアンティークの事。
つまり『郷土料理屋トッパ』という意味ですね。

この店があるのは、フィレンツェの中心地から随分と南下した所にあるSan Donato-サンドナート-
という生まれて初めて聞くような小さな小さな村です。
正直、日本人どころか外国人も殆ど訪れなさそうなそんな場所。
この出迎えてくれたおいちゃんだって、もしかしたら我々が初めて出会う日本人なのかも…、
とかなんとか勝手に思っていたら。

おっちゃん「何言ってんだ。この店ぁ日本の雑誌にも取り上げられたりしてるんだぜ?」
……え、マジで?
おっちゃん「マジで。ほらそこ見てみろよ」

と言われて店内の一角まで腕を引っ掴まれて行くと……、



フォト

うわ、ホントだ。しかもるるぶ的な旅行雑誌じゃなくてダンチュウ(硬派系本気料理雑誌)だ。


ええ~ビックリ。
なんでダンチュウがこんな所に?と、意外な所で親近感。
そこからウチ(父)の店もここに載った事あるんだぜぃという話から意気投合。
気づけば「残ってるモンしか作れねえけどいいよな?」
と言って有無を言わさず出された料理達の初めから終わりまで、ずっとおっちゃんは我々の席にご一緒する事となりました。


……が。

フォト
ココで終われば普通の旅行先でのウルルン的感動エピソードなわけなんですが、
色々互いの話をしている間で、私がフィレンツェの直ぐとなりにある県の中心街・シエナでイタリア語を学んでいた事が分かってからがさあ大変。
とたんにこのおっちゃんの態度が色んな意味で急変。
今まで『遠くから来た異国のお客さん』扱いだったのが、いきなり『シエナから来やがった鼻もちならないクソ譲ちゃん』へと大変貌を遂げてしまいました。


この理由を説明すると色々面倒なんですが……、
簡単に言うと、その昔、まだイタリア国内が日本の戦国乱世状態だった頃。
フィレンツェとシエナという隣り合った国(この時点では二つとも国)は、互いにトスカーナ王座決定戦を長きに渡り争い続けていたんです。
互いの領地を奪ってみたり奪われてみたりが日常茶飯事。
実を言うと先程まで居たワイナリーとなっている『ニポッツァーノ城』も、昔はシエナの軍隊から領地を守るための砦の一つだったとの事。

で、

結果だけ言うと最終的にフィレンツェ側の勝利でトスカーナ王は決まり、そのフィレンツェを中心としてイタリア芸術が大爆発するルネッサンス期に時代は突入するわけなんですが……、

まあそんなこんなでこのフィレンツェとシエナってのは未だ持って仲が悪いんですよ。
会えば口喧嘩なんですよ。
とは言えもう今となっては単なるじゃれあい程度なもんなんですが、それにしてもなんだか互いの事は若干悪目に言っとかないといけない義務でもあるかのように互いをけなし合うのですよ。

そしてこの私も、留学という短期間とは言えシエナに青春の一ページを刻んだ身。
当然シエナに対する郷土愛が溢れているわけなんですよ。

で、対するここサンドナート村はというと、
極めてシエナ県に近いものの、地図上ではれっきとしたフィレンツェ県。
そして目の前にいるこのおっちゃんは、それはもうチャキチャキのフィオレンティーノ(フィレンツェ野郎)。
てなわけで、そうと分かってからがもう大変。

(゚Д゚)おっちゃん「おらどうだ、このパスタ美味いだろ。ま、シエナ野郎共にはこんな味出せねえだろうがなぁ」
(・∀・)私「ああ確かに美味しいね。でもそれはこのpici-ピシ-(パスタの種類の一つ)ってやつが『我が』シエナ発祥の物だからこそ美味いんじゃないのかな」
(*゚д゚)「は、ふざけんなよピチつったらフィレンツェ発祥だろ」
(*・∀・)「嘘つけピシはシエナのだっての」
(#゚Д゚)「フィレンツェだ!」
(#゚∀゚)「シエナだ!」
(#゚Д゚)「フィ(ry…

と、エンドレスで続く発祥主張合戦。
それを見て笑い転げるコンダクター・横田さん。
思いっきり置いてかれてなんだか分からない残りの家族。

ちなみに二人の間でパスタの名前の発音が違うのは互いの方言のせいです。
PICIってのは普通のパスタとは違い卵を加えず、小麦粉・塩・水だけで作られるかなり太めの麺で、その形と食感から『うどんのよう』とよく形容されるずっしりとした食べ応え溢れるパスタです。


( ´ ▽ ` )横田「あ、そうだ。そういえばフィレンツェとシエナの昔話でワインに関わる面白い話があるんだけど」
と我々の良い争いに割り込むように入ってきた横田さん。

( ´ ▽ ` )「キャンティクラシコのボトルに貼られるGallo Nero -ガッロ・ネーロ-のマークあるでしょ?あれ実はフィレンツェとシエナが深く関わっているんだよ?」

キャンティとは前回の日記で書いた通り、トスカーナの代名詞ともいえるワインブランドの事。
キャンティクラシコとはクラシックのキャンティ。つまり『元祖キャンティ』みたいな物。
その昔、あまりにキャンティと名のつくワインが激増し、その品質・価値共に安かろう・悪かろう路線を突っ走ってしまった時期があり、そのためトスカーナの醸造家たちが国の基準とは別の独自にカテゴライズした『キャンティの中の元祖キャンティ』の称号。それがキャンティクラシコであり、その証拠となるマークが、ガッロ・ネーロ(黒雄鶏)の絵柄のロゴマークなのです(日記上の画像参照)。

で、横田さんが言っているのは、そのガッロ・ネーロに関する物語。


~ガッロ・ネーロ(黒雄鶏)とフィレンツェとシエナ~

むかしむかし、フィレンツェ共和国とシエナ共和国はトスカーナの辺境に支配地を増やすため、激しい争いを続けていました。
領土分割の交渉が難航したある日、一つの提案が両国間にされました。
朝、一番鶏の鳴き声を合図に両側の前線から戦士が出発し、出会った場所を境界線にしようというのです。
これに対し、シエナはごく普通の一番鶏を選びますが、フィレンツェは前日まで餌を与えなかった黒雄鶏を選びます。
そして朝、腹を空かせてしびれを切らした黒雄鶏は夜明けよりも随分前に鳴き声をあげました。こうしてフィレンツェ側の戦士はシエナより早く出発できたので、おおきく領土を獲得することができましたとさ。


( ´ ▽ ` )「そしてその後黒雄鶏はシンボルとなり、キャンティクラシコのロゴマークにもなったのです。おしまい」

へえー、あのマークの黒雄鶏にそんな逸話があったんですねえ横田さん。
初めて知りましたよ横田さん。
勉強になりましたよ横田さん。
でもね、横田さん。
あなたのそのお話のせいで、
今こっちは「ヒキョウ者!」「頭使えよバーカ!」と大騒ぎなんですけど。

もう互いのほっぺを引っ張り合う大乱闘なんですけど。



( ´ ▽ ` )「あ、ちなみに僕フィレンツェ在住だからフィレンツェ側の人間ね」
・・・・・てんめぇ。




と、まあこんな感じである意味会話の止まらない大変愉快な食卓と相成りましたとさ。
ちなみに肝心の料理の味ですが、出てきた料理、全部とてもおいしかったです。
言わなかったけど。言ってあげなかったけど。



(゚Д゚)「ほれ、もう良いからさっさと会計しやがれよ。ああただしカードはナシな。何せシエナ人は信用が足りねえからなぁ」
(#・∀・)「ほっほ~ああそうかい。じゃあこのカードが使えないって事はお代は払えないって事だなぁ。いやあ~困ったなあとなるとあんたの奢りか。さっすがフィオレンティーノは太っ腹だねえ」
(#゚Д゚)「ふっざけんじゃねえよ俺がセネーゼ(シエナ野郎)に奢るわけねえだろさっさと払え!」
(#゚∀゚)「頼まれなくても払ってやらあ!ついでにこのカード通したらその機械が原因不明で爆発するウィルスにかかれ。今かかれ!」


ps.
Centro Storico San Donato in Poggio(Fi)←La Toppaの住所です。
定休日は月曜日です。
もしフィレンツェからシエナに車で向かっている途中にお腹が空いた際には是非お立ち寄りください。


※次回はそんな私の故郷、シエナに到着します。
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