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映画【トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン】レビュー - 2013.08.20 Tue
![]() | トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン [Blu-ray] (2012/07/13) シャイア・ラブーフ 商品詳細を見る |
個人評価
★★☆☆☆
「シリアスでストーリー性のあるものを目指す。」
と、マイケル・ベイ監督が本作を製作中に言っていたような気がする。
その宣言通り、出来上がったトランスフォーマー3作目は、今までよりさらに重いテーマを背負ったストーリー重視の作品。ぽくしているようでやっぱりしていない感じがした。
そもそも思い起こせばマイケル・ベイの作品でストーリー性のあるものなんぞまるで無かったわけなのだから、やっぱり無理なもんは無理なのだ。彼の目指すべき道はそっちじゃない。
彼の代表作の一つである、石油採掘工のおっさんが世界を救う話こと『アルマゲドン』なんぞも、真空の宇宙空間で物が燃えようと轟音が鳴り響こうと、演出上盛り上がるなら全部よし。
「んなもん熱けりゃいいのよ熱けりゃ」てなもんで、ブルースウィリスのドアップと美しさ絶頂期のリブ・タイラーの涙、そして大音量で響く「♪どうぉなくろーずまいあーーい」の音楽だけで世界中の涙をもぎ取っていった程のやり手である。
三度の飯より米軍が大好きな彼である。
そんなある種の天賦の才能を持った彼なんだから、大人しく激しくて熱いだけの作品作りに集中してもよかったんじゃないかと思う。
話の流れとしては、
金属生命体・トランスフォーマー達が正義の軍団「オートボット」と悪の軍団「ディセプティコン」に別れて壮絶な戦いを繰り広げ、そこに米軍も加わった三つ巴戦となって行くというものである。
とはいえ、正確にはトランスフォーマーたちの戦いと、戦いが凄すぎて入るに入れない米軍たちの物語である。
自分たちのあまりの無力さに呆然とする人間たち、もとい米軍たち。
守りたい物があるのに力が無い事への絶望感と、ボロボロになりながらも戦い続けるオプティマス達を案じながら、結局は頼るしかない事への苛立ち。
このやり場の無い焦燥感の演出はかなり熱いものがあって見事だったと思う。
彼らを分かりやすく言うならば、毎回怪獣が日本に襲ってきても、良くて牽制役ぐらいにしかなれないウルトラ警備隊たちの心境である。
日本じゃ当たり前の設定ではあるが、マイケル・ベイがずっと最強説を唱え続けていたアメリカをそのポジションに置いた事に驚いた。
彼も、ここ数年で色々と思う事でもあったんじゃなかろうか。
また、今回で大きく変わったものと言えば、ヒロインの交代がある。
ストーリーと関係無い所で言えば、前作までのヒロインミーガン・フォックスは監督に暴言を吐いたために降板。と言うことらしいのだが、
そんなわけで新たに現れたヒロインを演じたのが、本作が映画デビューとなるロージー・ハンティントン=ホワイトリーなのだ。
彼女がとにかく凄かった。
モデル上がり、というかモデルなのでその美しさは前作ヒロインに負けず劣らず。
ただしもはや普通の会社のオフィスにいちゃいけない程の美女なため、彼女が主人公や会社の上司と共に並んで立っているシーンそのものが、なんだか凄い違和感だった。
しかも顔のパーツがいちいちでかい「派手顔美女」なため、かつて世界を救ったとは言え今は就職浪人で家賃すら払えないモヤシ顔の主人公と付き合う所に、どうしても裏があるようにしか思えなくなってしまってしょうがなかった。
本人に悪気は無いのかもしれないが、どうしても金と権力にすぐなびきそうな見た目であり、現在ハリウッドの中で『札束風呂が似合いそうな女優No.1』の座を(私の中で)勝ち取る程の『敵キャラ系美女顔』なのである。
ちなみに『遺産相続証明書へのサインが一番手際よさそうな女優No,1』はここ数年ずっとスカーレット・ヨハンソンである。
他人にどう言われようと、あのボインとヒップを拝みながら老衰できたら、男として最高にブラボーなフィニッシュだと思う。
そのため、ストーリーが進めば進むほど、
「一体いつになったらこの子は自分の正体を主人公に晒すと同時に、高圧的な高笑いを浴びせてくれるんだろう」
とずっとハラハラしていたのだが、びっくりする事に、彼女は『ただの会社勤めの美女』なだけでそれ以上でも以下でもなかったのだ。
私が上映中一番驚いたのはそこだった。
私の予想では、中盤彼女の策略に見事嵌った主人公が秘密組織の地下みたいなところでグルグル巻きになっている所を、『本来の制服』であるエロいボンテージ衣装に身を包んだ彼女が満を持して登場。さあいざこのパッとしない猿ヅラをいたぶらんとしたその瞬間、
1、2作での彼女であったミーガン・フォックスが、愛車・アプリリアRS125と共に部屋に乱入。そのまま汚い罵声と共にこの新恋人を喧嘩キックでどつきまわしてくれる。
とばかり思っていたのだが…。
びっくりした。
完璧なミスリードにしてやられた。
まあそんなつもりは全く無かったんだろうけど。

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