スポンサーサイト - --.--.-- --
イタリア旅行03ヴェネツィアでのお昼 - 2011.05.14 Sat
こんにちは。ただ今我々は電車の中です。
さて、そういえば今回の一連の日記のタイトルを「家族研修旅行」と銘打っているんですが、
何故かと言えば、オフィシャルでは今回の旅行は「研修」という事になっているからなのです。
誰の間でのオフィシャルかと言えば、両親の間で。
若干適当に説明すると、私の両親は自営業なのです(ちなみにピザをこしらえているのです)。
そして自営業と言うからには本来自分たちで店を開ける時間、閉める時間を決めてもいいわけですし、
極端な話スープの出来が悪かったら「今日は閉店!」と逆ギレして頭から毛布をかぶってもいいわけなんです。
ただし、そうできると言われてもするかしないかはその人次第。
しかも少数なりとも他のコックやウェイターを雇っているともなれば、そう適当に店を開いたり閉じたりもできません。
でも今回は旅行に行きたい。しかもGW期間をめいいっぱい使った日数で。
というわけで、今回の旅行の間は店の前に『スープの出来が…』よりももうちょっと説得力のある『一同料理研修中につき…』と貼りだしてやってきたというわけらしいのです。
まあ実際本当に貼ったかは知りませんが、取りあえず父の中ではそうなったらしい。
まあさらに言いわけをすれば、うちの店はビル街近辺にあるため、サラリーマンの皆様がお休みしちゃうとお客さんもがっつり減ってGWに開けても意味がないのですよ。そういう事なんですよ。
で、そんなこんななメンバーだからなのか、この4人、とにかく食べ物に対しての欲が深い。
いや残りの3人と比べたら私なんぞ足元に及ばないぐらいに凄い。いや酷い。
何せ昨夜遅くにミラノについて、次の日の朝6時には既に駅のホームにいたというのに……、

おい、なんでいつの間に食べ物が増えてんだよ。
一体いつどこで増やしてきたんだよ。
いや多分だけど、私が電車の予約を取り損ねて慌ててその場で取り直したついでに本日泊まるホテルに予定時刻がずれる旨をギャイギャイ電話で報告してた時に何増やしてんだよ。
姉「はい、この緑のあげます」
……なんで?
姉「まずいから」
………。

不味いとにこやかに渡されたそのグミは、まるでヴィックスヴェポラップのような味でした。
鼻は通りそう。
ま、そんなこんなで、

なんとかヴェネツィアまで到着~~~。
鉄道の改札を抜けた先にいきなり見えるこの異次元への入り口の前は、
この壮大なファーストインプレッションにがっつりやられてしまった世界中からの観光客で大混雑。
はやくあの遠くに見える細い橋を、あの水辺を滑るゴンドラを…とはやる気持ちを取りあえず抑えつけて、
まずはこの重いトランクケースをホテルに放り込むべく、ヴェネツィア全土を網羅する水上バス、Vaporetto-ヴァポレット-に乗って本土の中心地へと水を漕いで行きます。

そして水上バスから外を眺めて思い知らされるのは、あの駅前の景色が『このヴェネツィア内で一番俗世っぽい景色』だったという驚きの事実

すべての建物が、うっかりするとセットかCGかとリアルに考えてしまう程の非日常世界です。
その世界観のありえ無さでいえば、TDLのファンタジーランドが現世に実在したんだ ぐらいのありえなさ。
というかTDSのあの世界観が本当にそのまんま。
いや、もともとこのベネツィアありきのそれの忠実模倣がTDSのアレなわけなんだけど、それは十分わかってるんだけど…。

でもいっそ、ディズニーの<夢の世界を>セットに起こしましたと言ってくれた方が納得出来るほどに、この景色は幻想的すぎる。
後に会ったゴンドリエーレ(ゴンドラを漕ぐ職人)に言わせると、
「ヴェネツィアは栄華を極めたかったのさ、だからここに『夢』を作ったんだ」
との事。
ふーん。

貪欲な繁栄への野望を『夢』で勝ち取ってみせたなんて。
なんだよ格好つけやがって、イカスじゃないか。

と、そんなこんなで川辺からの流れに見とれている内に、
いつの間にかホテルについてましたとさ。
さあ取りあえずはチェックインして荷物を部屋に放り込んだら、今度はこのヴェネツィアの大地を歩いてみましょう。そうしましょう。

……の、前に
取り合えず、昼飯だな。
何せ朝からクロワッサンとヴェポラップ味のグミしか食べてない。
昨日までは機内食のそれなりのテイストの物をそれなりにしか食べてないし…。

という事で、とりあえず適当に見つけた店に入ってみる事に。
前述した通り、何かと食の貪欲さに定評のある我らがファミリー。
もちろん日本にいる頃から観光予定地での食事の事前調査はかなり済ませていたのですが、
あいにく今日の食事のメインは夕飯一本に絞られていたため、『昼はごくごく適当に軽めにね☆』 という事でふらっと入ったのがこの店だったのです(お陰で名前も覚えていない)。
ちなみにここ、大通りを外れてふらっと歩いていた先に見つけたとはいえ、明らかに「観光客向け」と言った感じのお店でした。
まあお陰で入りやすくはあるんですが、こういった店の場合、何かと味も『観光用クオリティ』だったりする事が多いからねえ~。

と、太陽の下ビールを一杯やりながらぼんやり料理を待っていると……

スカンピ(=手長エビ)のグリル

イカ、エビ、イワシ、白身魚のグリル

ヴェネツィア名物イカスミのパスタ

タコ、シャコ、ホタテ、エビその他のマリネやらボイルやら

リガトーニ(マカロニのお化けみたいなサイズのパスタ)
ちょ、全部旨いぞおい。
ビックリだ、旨いぞ。
どれもこれもボリューム満点でシンプルながらも味が美味しくて、っていうかそもそも魚貝自体が旨い。
ビックリした。
ぱっと見観光客目当てのわりかし適当な所だとたかをくくってたのに。
あれか?もうここに来れば魚貝は全部旨いのか?
北海道に行ったら100円皿の回転ずしですら美味しくってビビったあの時と同じ感じか??
価格に関してはまあそりゃ天下に名を馳せる観光スポットなだけあってそれなりの値段はしたけれど、
それでも日本でのいいところのレストランとかと比べたらむしろ安いくらいだ。
というか、そもそもあの高級エビのスカンピを一皿頼んであれだけの量がどっかり来るわけがない。
もう一皿目のあのスカンピの時点で、我々奇声、ウェイターびびるのコンボが完成していたからね。
もうあれだけでヴェネツィア来てよかったと、「一番好きなエビは手長エビ!」と公言してはばからない私の姉はもうしておりました。
いずれにしろ、最初に美味しいかどうか疑ってすまん。
おいしかったです。

※続きますが、上記の通り『軽めにね☆』のつもりで頼んだ料理の量基準があの程度になる辺りに、今回の『研修』の意味の本気度を感じていただければ幸いです。

人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!
さて、そういえば今回の一連の日記のタイトルを「家族研修旅行」と銘打っているんですが、
何故かと言えば、オフィシャルでは今回の旅行は「研修」という事になっているからなのです。
誰の間でのオフィシャルかと言えば、両親の間で。
若干適当に説明すると、私の両親は自営業なのです(ちなみにピザをこしらえているのです)。
そして自営業と言うからには本来自分たちで店を開ける時間、閉める時間を決めてもいいわけですし、
極端な話スープの出来が悪かったら「今日は閉店!」と逆ギレして頭から毛布をかぶってもいいわけなんです。
ただし、そうできると言われてもするかしないかはその人次第。
しかも少数なりとも他のコックやウェイターを雇っているともなれば、そう適当に店を開いたり閉じたりもできません。
でも今回は旅行に行きたい。しかもGW期間をめいいっぱい使った日数で。
というわけで、今回の旅行の間は店の前に『スープの出来が…』よりももうちょっと説得力のある『一同料理研修中につき…』と貼りだしてやってきたというわけらしいのです。
まあ実際本当に貼ったかは知りませんが、取りあえず父の中ではそうなったらしい。
まあさらに言いわけをすれば、うちの店はビル街近辺にあるため、サラリーマンの皆様がお休みしちゃうとお客さんもがっつり減ってGWに開けても意味がないのですよ。そういう事なんですよ。
で、そんなこんななメンバーだからなのか、この4人、とにかく食べ物に対しての欲が深い。
いや残りの3人と比べたら私なんぞ足元に及ばないぐらいに凄い。いや酷い。
何せ昨夜遅くにミラノについて、次の日の朝6時には既に駅のホームにいたというのに……、

おい、なんでいつの間に食べ物が増えてんだよ。
一体いつどこで増やしてきたんだよ。
いや多分だけど、私が電車の予約を取り損ねて慌ててその場で取り直したついでに本日泊まるホテルに予定時刻がずれる旨をギャイギャイ電話で報告してた時に何増やしてんだよ。
姉「はい、この緑のあげます」
……なんで?
姉「まずいから」
………。

不味いとにこやかに渡されたそのグミは、まるでヴィックスヴェポラップのような味でした。
鼻は通りそう。
ま、そんなこんなで、

なんとかヴェネツィアまで到着~~~。
鉄道の改札を抜けた先にいきなり見えるこの異次元への入り口の前は、
この壮大なファーストインプレッションにがっつりやられてしまった世界中からの観光客で大混雑。
はやくあの遠くに見える細い橋を、あの水辺を滑るゴンドラを…とはやる気持ちを取りあえず抑えつけて、
まずはこの重いトランクケースをホテルに放り込むべく、ヴェネツィア全土を網羅する水上バス、Vaporetto-ヴァポレット-に乗って本土の中心地へと水を漕いで行きます。

そして水上バスから外を眺めて思い知らされるのは、あの駅前の景色が『このヴェネツィア内で一番俗世っぽい景色』だったという驚きの事実

すべての建物が、うっかりするとセットかCGかとリアルに考えてしまう程の非日常世界です。
その世界観のありえ無さでいえば、TDLのファンタジーランドが現世に実在したんだ ぐらいのありえなさ。
というかTDSのあの世界観が本当にそのまんま。
いや、もともとこのベネツィアありきのそれの忠実模倣がTDSのアレなわけなんだけど、それは十分わかってるんだけど…。

でもいっそ、ディズニーの<夢の世界を>セットに起こしましたと言ってくれた方が納得出来るほどに、この景色は幻想的すぎる。
後に会ったゴンドリエーレ(ゴンドラを漕ぐ職人)に言わせると、
「ヴェネツィアは栄華を極めたかったのさ、だからここに『夢』を作ったんだ」
との事。
ふーん。

貪欲な繁栄への野望を『夢』で勝ち取ってみせたなんて。
なんだよ格好つけやがって、イカスじゃないか。

と、そんなこんなで川辺からの流れに見とれている内に、
いつの間にかホテルについてましたとさ。
さあ取りあえずはチェックインして荷物を部屋に放り込んだら、今度はこのヴェネツィアの大地を歩いてみましょう。そうしましょう。

……の、前に
取り合えず、昼飯だな。
何せ朝からクロワッサンとヴェポラップ味のグミしか食べてない。
昨日までは機内食のそれなりのテイストの物をそれなりにしか食べてないし…。

という事で、とりあえず適当に見つけた店に入ってみる事に。
前述した通り、何かと食の貪欲さに定評のある我らがファミリー。
もちろん日本にいる頃から観光予定地での食事の事前調査はかなり済ませていたのですが、
あいにく今日の食事のメインは夕飯一本に絞られていたため、『昼はごくごく適当に軽めにね☆』 という事でふらっと入ったのがこの店だったのです(お陰で名前も覚えていない)。
ちなみにここ、大通りを外れてふらっと歩いていた先に見つけたとはいえ、明らかに「観光客向け」と言った感じのお店でした。
まあお陰で入りやすくはあるんですが、こういった店の場合、何かと味も『観光用クオリティ』だったりする事が多いからねえ~。

と、太陽の下ビールを一杯やりながらぼんやり料理を待っていると……

スカンピ(=手長エビ)のグリル

イカ、エビ、イワシ、白身魚のグリル

ヴェネツィア名物イカスミのパスタ

タコ、シャコ、ホタテ、エビその他のマリネやらボイルやら

リガトーニ(マカロニのお化けみたいなサイズのパスタ)
ちょ、全部旨いぞおい。
ビックリだ、旨いぞ。
どれもこれもボリューム満点でシンプルながらも味が美味しくて、っていうかそもそも魚貝自体が旨い。
ビックリした。
ぱっと見観光客目当てのわりかし適当な所だとたかをくくってたのに。
あれか?もうここに来れば魚貝は全部旨いのか?
北海道に行ったら100円皿の回転ずしですら美味しくってビビったあの時と同じ感じか??
価格に関してはまあそりゃ天下に名を馳せる観光スポットなだけあってそれなりの値段はしたけれど、
それでも日本でのいいところのレストランとかと比べたらむしろ安いくらいだ。
というか、そもそもあの高級エビのスカンピを一皿頼んであれだけの量がどっかり来るわけがない。
もう一皿目のあのスカンピの時点で、我々奇声、ウェイターびびるのコンボが完成していたからね。
もうあれだけでヴェネツィア来てよかったと、「一番好きなエビは手長エビ!」と公言してはばからない私の姉はもうしておりました。
いずれにしろ、最初に美味しいかどうか疑ってすまん。
おいしかったです。

※続きますが、上記の通り『軽めにね☆』のつもりで頼んだ料理の量基準があの程度になる辺りに、今回の『研修』の意味の本気度を感じていただければ幸いです。
スポンサーサイト

人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!
● COMMENT ●
トラックバック
http://valentinorossifumi.blog.fc2.com/tb.php/106-e3758f79
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)