topimage

2011-06

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行21ホテル屋上での優雅ディナー※ただし寒い - 2011.06.30 Thu

さあ夕飯を食べましょう。
ローマでの初夕飯です。


フォト

良い感じに日も暮れてきました。

お昼はオルヴィエートの田舎町で絶品のカルボナーラを頂いた我々。
さあて期待の今夜のご飯はどこで食べるかと言えば……。


フォト
なんとビックリ。この藪の中ホテル改めホテル・ラファエルでとのこと


母「おいしいんだって~」

そうかおいしいのか。
たださあ、あのほら我々数日前にヴェネツィアにいた時に、
そこのホテルのレストランでもおいしいお料理食べたじゃない。
というか「おいしい」よりも「量多過ぎ」が先行しまくってたアノ料理食べたじゃない。
だから私、現在ホテルのレストランに対して若干の恐怖があるんですが……。


とは言え、もうここのレストランはヴェネツィアのと同じく出国前に予約完了していたもの。
当日になってキャンセルってのはあまりに失礼なので、ちゃんと今回もおめかししてホテルへのレストランフロアへとやってまいりました。

そしたらそのレストラン会場ってのが……、

フォト

なんとこんなところ



あらまあ、なんて素敵。


フォト

レストランの名前はBramante-ブラマンテ-
ルーフガーデンと呼ばれる所にある、つまりは屋上でのディナーなのです。


フォト

そのためクルりと辺りを見渡せば、ローマの夕焼けを一望
何だココ、とんでもなくゴージャスじゃないか。


フォト

ロマンスグレーのおじい様が弾き語るピアノをバックに、ひとまずスプマンテで乾杯。


うーんこの絶景だけをツマミにしても、随分酒が進みそうである。
実はこのレストラン、確かにルーフガーデンなるフロアが存在していた事は事前予約の時点で知ってはいたのですが、ホテル側の注釈には『夏季限定』と書かれていたんです。
そして我々の訪問時期は5月初旬。
日中は確かにTシャツ一枚でも丁度いい位ですが、寒暖差の激しいイタリア、夜にはジャケットやらセーターやらないとかなりキツイ程にまで冷え込んでいました。
そのため今回予約したこのレストランも、てっきり室内にあるもう一つのフロアで頂くもんだと思っていたんですが、いやはやこれは嬉しい誤算。
この景色の中で味わう食事なんて、めったな事では振ってこないチャンスですからね。

フォト

というわけで、さあ食べますよ。

ちなみにこちらのメニューは基本コースではなくアラカルトでの注文方式でした。
助かった。ほっとした。なんだとっても良い所じゃないか。


フォト

そうこうしている内にサンセットは終了し、一面実に綺麗なローマの夜の夜景です。


そして出てくる料理達


フォト

アスパラガスの盛り合わせチーズかけ放題。
アスパラは今時期の『トップオブザ旬』だと分かった今、このメニューを外さない訳が無い。
そしてやっぱり案の定美味い。


フォト

生ハム色んなオリーブで試し食い
3種類のオリーブで食べ比べろというものだった。
この生ハムもこの価格&クオリティで日本で食せないのが本当に悔しい。


フォト

そして完全に夜が更け切ったころにメイン達(奥に見えるのはバチカン市国にあるサンピエトロ寺院です)


フォト

サーモンのクリーム系リガトーニ
リガトーニとはパスタの種類でバカでかいマカロニみたいなやつ。父のお気に入りでヴェネツィアでも食べた。


フォト

豚のヒレ焼き豆煮込みソース

フォト

いやあいいね。粋だね優雅だね。
あとあれだね。寒いね!!!!

ねえやっぱりさ、寒いよ。季節いつだと思ってるのよ。
伝熱ストーブとか置いてくれてるみたいだけど全然効かないよ。だって外なんだもん。
しかしこうやって寒い寒いと嘆いているお客はびっくりするごとに我々のみ。
あとのお客様たちなんか肩まで出したドレス姿で悠然とご飯を食べ続けています。
うーんなんだ、我々が鍛えてないだけなのだろうか。
しかしどうにもこうにも寒過ぎて、申し訳ないがレストランの給仕をしてくれていた綺麗なお姉さんに
「ちょっと膝かけを借りたいんだけれども……」
と頼んでみたら、返ってきたのは
「…え、膝かけ?なんで??」
という逆質問。寒いからだよ。


フォト

その後、そのお姉さんは困った顔で「ちょっと聞いてきますね」とその場を後にしましたが、しばらくして申し訳なさそうに戻ってくると、
「え~っと申し訳ありませんマダム。何せ今まで『寒い』と仰る方が居なかったもんで、用意していませんの」
だとの事。
みんなタフ過ぎるだろ。


フォト

結局、最期のデザートまで生き残るために、もしものために持ってきていたホッカイロを全員背中にペタペタつけて無事頂き終えましたとさ。


立地、おいしさ、共に最高のレストラン。
ホテル利用者限定なのかまでは分かりませんが、一見お席料だけでもとんでもない事になりそうな雰囲気にも関わらず、実際のお会計は気が抜ける程にお手頃でした。
もちろん格安とは言いませんが、東京の最上階レストラン系だったらこの額じゃ絶対間に合わないだろうなという位だったと思います。

皆さんも、チャンスがあれば是非ココへ。
ただし、あいつらの体感温度は何かがおかしいので、各自防寒対策はしっかりお願いします。


PS.
それと、このローマの夜景を見降ろしたいと思う人はもちろん我々だけではありません。
夕方から夜にかけて、ローマの上空をヘリでスカイクルージングするという大変ロマンチックなプランがはやっているのか、我々が優雅に夕食を取っている間中、ひっきりなしに頭上をヘリコプターが行き来していました。
そしてそのたびにヘリのブンバラブンバラやかましい騒音で会話が成立できず。
まあ誰のせいでもないのかもしれないが、うるさい。


フォト

明日はこのサンピエトロ寺院に行きます。




スポンサーサイト

人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行20オルヴィエートからローマへ - 2011.06.27 Mon

のどかで優しく、美しい村、オルヴィエートに別れを告げて、
我々一同再び電車に揺られて移動です。

車窓から眺める景色は徐々にその姿を変えてゆき、今までの世界には少なかったコンクリートで出来た建造物なども、徐々に目立つようになりました。

そびえる電柱
増える建物


フォト

荒れる外壁

ようこそ。
ローマに到着です。


フォト

もはや説明不要なこの都市ROMA-ローマ-。
ラツィオ州の州都でありイタリアの首都であり、かつてのローマ帝国の首都でもあり、
はるか昔より繋がるヨーロッパ文化の代表。いや、もはや化身。
有史以前に至ってはこの地こそが「世界」であった程の歴史ロマンに溢れた『永遠の都』です。

フォト

そこに降り立つ、我らファミリー一同。
ちなみに家族は前回の旅行で既にローマは経験済み。私に至ってはタダの旅行も含めて既に4回も訪問経験のある思い入れのある場所です。
そもそも初めてのイタリア旅行で当然の選択肢としてこのローマを選び、そこで『イタリア』という存在そのものにぐっと色んな物を鷲掴みされ、気づけばこの地に留学していたという事を考えても、全てはこの場所から始まったとも言えるのではないでしょうか。
うむ。なんて趣深い。


そして今回この地に降り立ったのは既に午後5時ごろ。
目的のホテルは駅から遠いので、直ぐに近くのタクシー乗り場でタクシーを捕まえて直行です。

フォト

壮絶な狭さの道路を、タクシーは物怖じせずにぶっ飛ばしていきます


ヨーロッパ圏内でイタリアナンバーを見たらよけろ とまで言われるイタリアンな運転テクニック。
ああ、この地で運転はしたくない……。


そんなわけで、どうにかこうにかしてたどり着いた最期のホテルは、
Hotel Raphael -ホテルラファエル-
Piazza Navona-ピアッツァナヴォーナ(=ナボーナ広場)-から通り1本を隔てた、立地的にはとんでもなくゴージャスな一等地


フォト

ナヴォーナ広場とは紀元1世紀頃に作られたとされる、元競技場跡地。
そのためこの広場は400メートルトラックに丁度よさそうな長い楕円形の形になっています。


フォト

また同時にこの広場には3つの有名な噴水(四大河の噴水・ムーア人の噴水・ネプチューンの噴水)が築造されている事も有名で。別名噴水広場とも言われています。


フォト

ご立派な石造の頭にちょこんとのる鳩さん。


で、肝心のホテルはどんなとこなのかと言いますと、
一応、事前調査としてgoogleマップなどでホテルの位置を記入して調べてみたんですが……、


フォト

この、一角だけやたら緑なココです。

別にこれ、ホテルの庭とかそういうわけではなく、ココそのものがホテルなんだそうな。
………藪の中のホテルなんかい?


母「違うわよ~。すっごい有名なんだから~~。このホテルに憧れてる人多いんだから~」
と私の怪訝そうな顔に頬を膨らませる母。
その態度に「はいはいそれならば」と従って予約をしてはみましたが、
いざ当日になって先のパンキッシュタクシー(というかもう殆どクレイジータクシー)に♪ヤーヤーヤーヤーヤー♪ とバックミュージックをかけられながら横付けされた実際のそのホテルなんですが……。


フォト

もんじゃ~~~り


母「ガイドブックによるとね、『可愛らしいホテルの外見は、そこを通る観光客達も思わず足を止めて写真を撮るほどです』だって」

・・・・・果たして本当に『可愛らしくて』なのだろうか。


しかし、若干の不安を見せたのはあくまでも外見だけで、いざ中に入ってみるとその建物のシックで美しい事。
フロントを預かるホテルマンたちも揃って知的そうな美男美女。
我々の受付と部屋までの案内を担当してくれたお兄さんも、優しい笑顔と丁寧な対応で、先ほどの暴れん坊タクシーに揺られて多少なりともスレた我々一同の心もいやされました。
ただしこのお兄ちゃん、縦にも横にも半端なくでかいガッシンガッシンの筋肉ダルマ。
お前はお客様のトランクをお客様ごと担いで運んでるのか?と思わず聞きたくなる程にゴツゴツしい体をしていらっしゃいました。
そしてそのお兄ちゃん、フロントを離れて我々とエレベーターに乗ると、待ってましたとばかりに話す話す。
その主な内容は、曰く「自分コーセーさんの事を尊敬してるんっすよ!コーセーさん凄いっすよね!!」
こーせーさん?はて誰ぞ?
と初めは首をかしげてばかりだったのですが、ちゃんと聞けば彼の言っているのはコーセーイノーエ。
あの柔道家の井上康生さんの事でした。
すごい、なんでまたそのコーセーさんの事を知ってるの?と聞いてみれば、「知ってるに決まってんじゃないっすか!!」とむしろ軽く怒られながらお兄ちゃん我々を部屋に案内するのも忘れて語り出す。
なんでも、このビア樽みたいな見事な体型のマッチョ兄ちゃんは幼少の頃より柔道にいそしんだ武道家で、なんとクロオビ2段のれっきとした実力派。そんなわけできっとある意味我々よりもジュードーに詳しく、中でも彼の憧れの選手の1人が、井上選手なんだそうです。
なるほど、この洗練されたホテルマンのスーツに収まりきらない威圧感は本物だったのか。

マッチョ兄ちゃん「もうね、彼がオリンピックで金メダル取った試合見た!?しかも表彰台で亡きマンマの写真を高々と…うっうっ」
と勝手に涙ぐみ出すビア樽なお兄さん。

マッチョ兄ちゃん「日本帰ったら、コーセーさんにイタリア来るよう言ってね!!絶対だよ!!」


Ok分かった。分かったからとりあえず、部屋に入れてくれ。



PS.


フォト

最終的に何だかんだで無事たどり着けた部屋。
若干の狭さもあるが凄く可愛らしい所でした。



人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行19オルヴィエートのカルボナーラ - 2011.06.24 Fri

爽やかな朝だよぐっもーにん。


…ってあああああああしまった~~~~。


オルヴィエートの朝食食べ損ねた~~~~~。
起きたらもう9時半だった~~~。



昨日我々がこのだだっ広過ぎる部屋を思う様持て余していたから、
気を効かせたホテルのお兄ちゃんが
「明日の朝食ココに持ってきてあげるよ」
って言ってくれていたのに忘れてた~~~~。
「起きて朝食欲しくなったら電話してね」
って言ってくれてたのにもう朝食タイム過ぎちゃった~~。


フォト

せっかくココで食べるはずだったのに……


大体あれなんだよ。毎日毎日飲み過ぎなんだよ。
この旅行始めてから、日本での平均飲酒量をはるかに超えた毎日なんだよ。
母や姉に至っては飲めないにも関わらず何故飲むんだよ。

フォト

だから毎夜ホテルに帰るたびにこんなぶっ倒れてんだよ。

そりゃあホテルの朝食に間に合う時間に自然に起きられる訳がなかろうて。



父「でもせっかくの旅行なんだし~」
いや父よ。
そりゃあ純和風な風貌の中に熱きゲルマン魂を持ったあなたなら、このくらいの酒は造作もない事だとは思いますけども。
私にとっては毎昼ビール&毎夜ワインという日常はちょいと異次元かと。
美味しいけどね。美味しから飲んじゃうんだけどね。
しかも、飲むのも『おしとやかにグラス一杯』とかじゃないじゃない。
注文する時かならずボトルじゃない。しかも2本じゃない。

父「せっかくなら2種類ぐらい味を試したい☆」
おっ、イキイキしてるねぇ、輝いてるねぇ酒魔人。
ただしまともに酒を飲めるのは、家族4人中たったの2人なのを分かってないねぇ酒魔人。
あなたの基準では『ワイン1本開けられ』ないと『酒が飲める』と名乗っちゃいけないのですかい酒魔人。



フォト

ほぉらそんなんだから翌朝おきたらすっかり日も高いんだよ。

ああ、朝食食べたかったな。

ま、いいや。せっかくオルヴィエート最期の日なんだからお出かけしてみましょう。


フォト

相変わらず村の端っこは崖なオルヴィエート。
背景になっている丘下とのコントラストというか縮尺がなんか変。



そう言えば昨日は時間が無かったため行かなかったのですが、
この村にあるドゥオモ(大聖堂)は凄い有名なんだそうです。

フォト

今日はその中も見学しました。


このドゥオモ、見た目の美しさはもちろんなんですが、中も荘厳で大変綺麗。
しかもこの中には現存する中でイタリア1大きいと言われているパイプオルガンがドーンと飾られていたり、宗教壁画としては大変有名な画家Luca Signorelli-ルカ・シニョレッリ-の作品があったりするので、ここの中だけでも結構混雑。




フォト

あと全然関係ないけど、そのドゥオモの近くにある宝石店の犬が、ずっと見てるのに動かない。


近寄っても


フォト

動かない。

確か昨日もおんなじような形でいたのを見た気がするんだが・・・・。



まあいいや。
そんなわけでフラフラドゥオモ見学や街散策をしている内にお昼時にもなったので、
これは朝の腹いせも兼ねて沢山食べましょう。




フォト

というわけで、向かった所はMezza Luna Trattoria-メッザ・ルーナ(半月) トラットリア-

このお店、実は我々が泊まっているホテルのほぼ真裏にあるすっごい近い、そして普通に観光でくるにはちょっと奥まった所にあるお店なんです。


フォト

店内も20席あるかどうかぐらいの小さな小さなお店。

しかし、この店はかなり評判の『美味い店』らしくて、
我々をほぼ強制的にこのホテルに予約させた何かと文面の熱いイタリア情報紹介サイト運営者さんも、我々に宛てたメールに聞いてもいないのに「お昼はココがお勧め!!」と紹介してくれたそんなお店です。

まあ今やそんな熱い文面の彼の信憑性も、この素敵ホテルのお陰でかなり確かなものになっていますし、ここはそんな彼お勧めの店で美味しい思いをしてみようじゃないのと言う事で期待に胸を躍らせながら店の中へと入りました。


メールの文面『この店のお勧めは、カルボナーラです!!!』

…あ、すいません、カルボナーラ下さい。




フォト

そんなわけでカルボナーラどーーん。


黄色い。
凄い黄色いよこのカルボナーラ。
聞けば生クリームを一切使わないで作るのだそうな。しかも卵黄のみ。
それがどうやらカルボナーラ・ローマ風のスタイルなんだそうで。
いやあこりゃあ見た目からしておいしそう。
つけて加えてこのボリューム。
すさまじい。一応これで1人前。

そして食べてみれば美味い。凄く美味い。
今回これが初めてのカルボナーラだったのですが、
コクがあっても重すぎず、ほどほどにパンチのある味ながら後は引かない絶妙な濃厚さで、
確かにコレだけの量を1人前として出されても、多分大人なら男女問わず平らげてしまえそうな感じでした。
現に恰幅のいいじい様となると、この名物カルボナーラを頼んだうえに何やらステーキまで頼んじゃったりしていました。
あれはマネできない。


フォト

こちらはアマトリチャーナ。
アマトリチャーナとはトマトソースに牛肉ではなく豚の塩漬けみたいなものを合わせたミートソース。牛肉より大体さっぱりしている


フォト

こっちはポルチーニ茸のラビオリ
ラビオリは具材を二枚のパスタシートで挟んだイタリアンな餃子みたいなそんな感じ。

ああポルチーニ美味い。ポルチーニ美味い。
日本じゃめったに食べられないからねポルチーニ。


と言うわけで、夜に続いて昼も大変美味しいお料理を食べさせてもらいました。ごちそうさまです。
このオルヴィエートには美味しい物が一杯です。
そして安い。これが本当に素晴らしい。

普通の旅行でイタリアに行った際、特に初めてのイタリアともなると王道のローマ・ヴェネツィア、行けてフィレンツェぐらいにしか足が向かないかもしれませんが(そして知らない土地でローカル電車を乗り継ぐのはかなりのチャレンジかもしれませんが)、
もしローマに行く旅行を立てて、1日ぽっかり予定が余っちゃったわ、的な事になったら是非このオルヴィエートをお勧めします。
しかも、日帰りではなく出来ればここに一泊。
ローマで泊まるホテルの同額で、1つも2つも上のランクの部屋が味わえるはずです。



PS
そんなホテルからのうぇざーいんふぉめーしょん

フォト

太陽に顔はいらんだろ。可愛いけど。




人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行18オルヴィエートの激安田舎料理 - 2011.06.20 Mon

夜です。オルヴィエートです


フォト

うっつくすぃ~。


オルヴィエートの良さを上げるとすれば、
恐らく1に首都ローマからのアクセスの良さ。
そして2には治安の良さが上げられる事でしょう。

ローマから電車で約1時間。
距離で言えば渋谷から大宮ぐらいの手軽な近さにあるこの村オルヴィエートですが、その雰囲気はローマとは一変。
あの、『古くは紀元前から新しきは100年前まで』の建物が新旧乱立するごった煮大都会とはまるで違う、
もっと素朴で、レトロで、そして優しくも美しいこの夜の景色を眺めるだけでも本当にココに来る価値があると思います。



フォト

そして何より治安が良いですからね~~。
旅行だろうが住むためだろうが、やっぱりそこが大事。
何も考えずにプラプライタリアの道を歩ける事のなんと心安らぐ事か。
意外に出来ないんですよねえやっぱり。
伊達にイタリアじゃないですからね~。
現に前回来てくれた時に父はローマで財布取られていますし。他の知り合いもパスポートやらなんやら色々ひったくられています。
改めて、皆さん旅行の際はご注意を。


で、今回のこの平和な町オルヴィエートでの夕飯なんですが、
実は前回ココに来た時に本当に美味しいおみせに巡り合っていて(Trattoria La Palomba -トラットリア ラ・パロンバ-という店です)、
今度もそこに家族を連れて行こうと息巻いていたんですが、
いざ予約をしてもらおうと、先の折り目正しいホテルマンのお兄さんに予約をお願いしてみたところ…、

お兄さん「……あ、そういや今日あそこ休みだ」
と思いがけない返答が。

あらまあどうしましょう。
もう他の家族に『すっごい美味しいお店だったから絶対気に入る』とかタンカ切っちゃったばかりだと言うのに。
うーーん、困ったな。


お兄さん「え~っと、じゃあ僕のお勧めの所、行く?」


というわけで今夜の御夕飯は、


フォト

Trattoria Del Moro-トラットリアデルモーロ-です。

モーロというのはこの村一番の大通りに面している大きな時計塔の名前(Moro)。
この店はそんなモーロの塔の直ぐ隣にある、お兄さん曰く「オルヴィエートっぽい料理を出すお店」との事なので、
まあ当初の予定とは違ってしまいましたが、かなり期待感をあおられます。

お兄さん「いつもすっごい混んでるけど、連絡して席あけてもらったから。ちゃんと名前言えば通してもらえるようになってるよ」

ありがとうお兄さん。爽やかな上にそんなにも仕事ができるなんて。
さぞやモテる事でしょう。
きっと三人兄弟の一番上とかなんでしょう。
そう思わせる程に面倒見の良いお兄ちゃんに礼を言いながら、喜び勇んでレストランの扉を叩くと、現れたのはふくよかな女亭主。
「あら待ってたわよ!そこの名前の書いてあるテーブルにかけて頂戴」
とテキパキ促されて腰かけた家族四人分のテーブルに書かれた名前を見ると…


フォト

……おい誰だよこのアクトリって。

うむ。日本語ムツカシイネ。





フォト

さあ、それはともかく料理です。夕飯です。


昨日のシエナでの郷土料理達の特徴は、手っ取り早く言うと一も二も無く牛肉料理のオンパレードでした。
それはシエナがあるトスカーナ州が酪農盛んな草原地帯だから。
では対するここオルヴィエートはどうなのかと言いますと、
まあこちらも海が無いため必然的に酪農が盛んにはなるのですが、
トスカーナと比べると、なんというか<肉の幸>というか<山の幸>って感じ。
ちょいと裏の山で取ってきたキノコやら、じい様が仕留めた山鳩とかがその日そのまま食卓に載るような、あの山男たちのガッハッハな勇ましさよりももうちょっと素朴な感じです。


というわけで、


フォト

牛レバーとキノコを合わせたペーストのブルスケッタ
ブルスケッタとは上写真のように焼いたパンの上に具をトッピングした物。前菜。


フォト

アスパラガスとポルチーニ茸のラザニア
シートみたいに平たいパスタの間に具を挟んだミルフィーユ状の物。


フォト

トリュフのタリアテッレ
平たい手打ちパスタ。地域によってはフェットチーネとも言う。


フォト

トリッパ
イタリア版モツ煮。トマトで煮込まれているためか、日本のよりあっさりしている。


フォト

タリアータのポルチーニソースまみれ
あらかじめ切って出してくれるステーキという感じ。

うむ。
どれもこれも絶品なり。
特にアスパラガスとポルチーニ茸のラザニアがもう、思わず体がねじれちゃうぐらいに美味しかった。
その他の料理も、特にポルチーニ茸なんてキノコ界の私的ナンバーワン食材だし、トリュフに至っては泣く子も黙る三大高級食材。
日本じゃまず高くて手が出ないような食材がこれでもかと使われているんですが、
ここはやはり、この時期のトップ・オブ・ザ・旬であったアスパラガスの味の濃さたるや、並みいる高級食材をも蹴散らす程の美味しさでした。

いやあ本当に美味しかった。
この店に入れて良かった。
何度も言うが、ホテルのお兄さん、ありがとう。



フォト

そして会計時でまたびっくり。
トリュフ、ステーキ、ポルチーニなどの高級食材、そして世界的に有名なオルヴィエート産の高級白ワインである『オルヴィエートクラシコ』をガブガブ頂いて散々腹を膨らませたというのに、お会計が4人合わせて98.50ユーロなり。
乱暴な計算だけど1人3000円程度。
とてもじゃないが日本でそんな値段になるわけはない(東京飲食店業の父の見立てでは2倍取っても原価回収できないかもとの事)。
そしてローマでもやっぱり無理。
これは本当に、ここオルヴィエートだからこそできるこの安さ、この旨さ。


フォト

いやあ本当にここに来てよかった。




PS.
マメ知識として、日記の中にあったように、こちらの人たちは日本人の名字を正確に記す事はまず不可能です。結構うまく発音は出来るんだけどね。
個人的には向こうの人たちが「こうじゃなかろうか」と小首をかしげながら編み出してくれたアレンジ入りの綴りを見るのも楽しみの一つではあるのですが、
電話口でのやり取りとかで、スペルをいちいち説明しなきゃならない時などはコレがかなり面倒。
私の苗字(HATTORI)ですら正解してくれた事がないので、まあ多分殆どの苗字がアウトでしょう。
まあイタリアのスペルにはHが元々存在しない(無いわけじゃないけど、Hが入る単語は殆ど外来語)ため、自然と難易度が上がってしまっているのだとも思えるのですが。
とは言え「もう適当に綴ってくれればいいよ」
と言えば「よし来た」とばかりに思うさまにいいかげんな綴りを披露してくれるお店ならまだしも、地味に正解を粘ったりする店もあったりしてそれがありがたいんだか面倒なんだか。

そんなわけで、滞在していた頃の後半は、全ての店をHONDAかYAMAHAで予約していました。
これで正解率は一気に98パーセント。
多分SUZUKIも98パーセント。
皆様もお試しあれ。



フォト

※オルヴィエートにいるのは明日の昼までです



人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行17オルヴィエートの街歩き - 2011.06.17 Fri


さて、なんだか思った以上にすんごいホテルにお泊まり出来たわけなんですが、
この時点で時刻はまだ午後4時頃。
ホテルを堪能するのも良いですが、やっぱりせっかくのオルヴィエートなわけですから、
ちょっとそこら辺をプラプラしてみましょう。


フォト

外へ出る時の写真もいちいちファンタジックになる。それがオルヴィエートマジック。


さあてそんなわけでオルヴィエートですよ。ウンブリア州の村ですよ。
ちなみにウンブリアの州都はペルージャですよ。


この村は前回の日記にあった通り
フォト
こんな丘の上にちょこんとあるドラクエかゼルダ的な世界。

未だに車よりも馬で乗りいれた方がしっくりくるんじゃなかろうかと思えるほど、中世の世界そのものです。


フォト

建物の色も可愛らしい。
ちなみにこの建物、そのほとんどがtufo-トゥーフォ-と呼ばれる凝灰岩を削り出して作られた物。
私のいた街シエナはかなり茶色い色の建物ばかりでしたが、こちらはそれらに比べると随分明るい黄色。
なんだかこの感じも含めて、素朴な親しみやすさを出しているのかもしれませんね。

フォト

ちなみにシエナの↑この茶色さはイタリアでもかなり特徴的で、色の名前に「シエナ色」という名称が存在するくらいなんです。



それと、このオルヴィエートという村がある丘は、結構切り立っていて、




フォト

街の端っこから身を乗り出すと、見渡す景色がこんな感じになる。

ここは山かはたまた断崖絶壁か?
と一瞬思えてしまうくらいなんですが、実際の標高自体は大したもんじゃありません。
ただし周りに並ぶような高い丘が存在しないため、丘というよりはまるで『地上から浮き上がった街』のように感じるのです。
だから見ようによっては、でかめのラピュタみたいなそんな感じ。



フォト

「お~い」と手を振るここも、断崖絶壁の端っぽいけど、『オルヴィエート村』としては地表0メートルというからなんか不思議。


で、そのラピュタへ続く上り坂もこれまたなんかすごい



フォト

まさに下界から天空都市へと続く石畳。

フォト

さすが、『世界一美しい丘上都市』を自称するだけはあるかもしれない。



さて、そんな美しい村オルヴィエートなんですが、何せ丘の上にみちっと建物を寄せて集めたもんで大した大きさはありません。
よってお散歩コースも観光スポットもそれなりに限定的。


フォト

あ、でもここのジェラート屋さんはお勧め。

PASQUALETTI-パスクアレッティ-というこちらはオルヴィエート一の大広場(ドゥオモのある場所)にあるので凄く見つけやすく、そして見た目も可愛らしいです。
中では何故か白衣をユニフォームにしている神経質そうな美女がせっせと切り盛りしていました。


フォト

前回来た時にも食べた。個人的にはイタリアの中で3本の指に入る美味しさだと思う。


というわけでここで美味しいジェラートを購入したら、モソモソ食べながら大通りをプラプラ。


フォト

とはいっても一番広い通りでこの車幅。

ウィンドウショッピングを楽しみながら村の雰囲気を味わっていると、
母が「サッカー好きの店の従業員たち用に、ユニフォームを(土産に)買いたい」と言うので、
ちょうど店の窓からユニフォームが見えた古いお店に入って行きました。


母が入ったこのお店、
看板から見るにどうやらcartoleria-カルトレリア-(文房具屋)さんの模様。
しかし店主の趣味なのか、文具以外にも多数のスポーツグッズやちょっとしたミリタリーアイテムなんかも揃っていて、多分オルヴィエート育ちのボーイズ達が勉強用アイテムを買うついでに手を伸ばすのにちょうどいい品揃えになっている模様。

そんな店の中にふらりと入ってみると、奥に座っていたのは、ぱっと見、米寿の祝いすら済ませていそうな程のおじい様。
最初はごあいさつしても何の反応も無く、じっとクロスワードパズルを続けていたのでご機嫌でも悪いのかしらと思いきや、5回目の「すいませーん」でようやく反応。
どうやらかなりのボリュームでお話ししないと会話が『無効』になるようです。

というわけで、若干常に張り気味の声で弾むおじい様との会話。
サッカー知識のまるでない母相手に、一枚一枚「これは前回のW杯の代表にも選ばれた奴で云々…」「こいつはもう引退しちまったがワシのお気に入りの選手で云々…」「ああこいつは好きになれん」
と、的確なアドバイスを下してくれました。


そして母がひたすら服選びに没頭している間にさらに話が弾み、話題はここオルヴィエート村の名前の由来に。

じい様「昔はこの村はエトルリア人の物だったんだがな、その後ローマ人がココを攻め落として要塞都市にしたんじゃよ」
と、さも自分が追われたかのエトルリア人かのようにこの地の歴史を語ってくださるじい様。

じい様「つまりローマ帝国ができる前からあった古~い町なんじゃ。だからココの名前はオルヴィエートと言うんじゃよ」
だからというのはつまり、オルヴィエートという名前自体が、古代ラテン語の『古い町』という意味を持つ言葉なんだそうで。
そして今改めて調べてみたら、urbs vetus-ウルブス・ウェトゥス-という言葉がその語源らしい。

じい様「ウヴヴ・ヴェトス、ウルビ・エトス、オルヴィエートじゃ」
じいさん……、あんま変換上手くなかったよ。



PS
結局こちらのお店で多数のサッカーユニフォームとなんかワッペンみたいなのを購入した母。
そしてそんな母の買った商品を丁寧に紙袋に入れて渡してくれたのですが、
驚愕だったのは、そのショップバッグ。

なんと、

フォト

じい様渾 身 の 手 書 き。


こ、……コレは捨てたらバチが当たるレベルだな。


フォト

しかも表裏でデザインも違うよ☆


このショップバッグが正しければ、この店の名前はIL VELIERO
村の大通りを駅の方まで下る途中にある店で、そこそこ大きいしショーウィンドウもかなり『雑多』なため、きっと目に留まりやすいかと思います。
あなたも店主特製激レアショップバッグを手に入れるチャンスですよ!



フォト

※次はオルヴィエートでの夕飯です。

人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行16オルヴィエートのとんでもないホテル - 2011.06.15 Wed

シエナを出たら、次に向かうのはオルヴィエートです。




Orvieto-オルヴィエート-
この村があるのは、先程まで居たトスカーナ州を南下した先、ウンブリア州です。
トスカーナが一部海に面している土地に対して、ここウンブリアは完全に海に面していない内陸州。イタリアの地図で見てもちょうど中心のような所にあるため、『イタリアの心臓』とも呼ばれるロマンチックな素敵州です。


で、そのウンブリア州のテルニ県の中にあるコムーネ(町・村・市全ての総称みたいなもの)の一つが、このオルヴィエートになるのです。
※ちなみにイタリアにはこのコムーネという総称があるため、首都ローマだろうが田舎のシエナだろうが呼び方は一緒です。

シエナからそのオルヴィエートまでは電車に乗って2時間程度。
乗り換えも一回のみののんびりとしたプチ遠足気分です。


フォト

その間、車内で姉が食べてた『キッズ向けヌテッラセット』
イタリア人のソウフルードとも言える Nutella-ヌテッラ-(チョコにヘーゼルナツペーストを混ぜた物。パンに塗ってよし舐めてよしの脂肪増幅食品)と共に、ヌテッラをつけて食べるビスケットとお口直しの紅茶が一つにパッケージングされた、まさに『遠足セット』。

フォト

その場でポッキーを作って食べる感じ。面白かった。




フォト

さて、そうこうしている内にあっという間にオルヴィエートですよ。
近いですね。


ところで、
そもそもなんでこのウンブリアの州都でもないオルヴィエートに来たのかと言いますと、
前回私がイタリアにいた時に一緒に旅行してくれた鈴木とアイムモンキーのお二人ちゃんと一緒に行った所がこのオルヴィエートで、つまりこの村を見つけてくれたのはこの二人で、そしてそこがすんごい良かったのでまた行きたかったから家族連れて来たと、そんな理由です。

あとついでに言うとこの村自体はキリスト教的に大変価値のある壁画が残されてあったりだとか太古のローマ人が征服する前の支配者(エトルリア人という種族)達の遺跡が数多く残されている貴重な土地だとかで、私の知らないところで地味にヨーロッパに知れ渡る由緒正しき村だったりするらしいです。

が、
まあそこら辺は正直あまり興味のあるところでは無く、
強いて言うならばこの後ローマにある空港から日本へと発つ予定の身として、シエナとローマの途中に寄れる実に都合のいい場所にある事が、今回のスケジュールにこの地を組み込んだ理由です。

それと、せっかくだから家族に『これぞ日本にはない村!』って所を案内しておきたかったんです。

だってこのオルヴィエート。(望遠が取れなかったので画像拝借ですが)


フォト

こんな村なんだもん。


何この外見。ロードオブザリングか?
これこそ、前の日記で言っていた『イタリアは街の境目がはっきりしている』を象徴する姿。
本当に丘の上にだけ村が存在している。こんな村、ドラクエの世界以外で無いと思ってた。



フォト

丘の上なので、街まではフニコラーレ(ケーブルカー)で登っていきます。



フォト
丘に上がると、そこに建つ建物達はシエナと同じように中世そのままの石造り。
しかも、シエナよりもさらに小さい村なので、なんだか建物全体もこまごましていて実に可愛らしい感じです。


さあてじゃあとにもかくにもホテルに着いて、確実に膨らみつつある荷物の整理でもしましょうかね。

あ、そういえば、
今回のホテルなんですが、ここはそもそもこの村を知るきっかけとなったイタリア情報サイト、
アーモイタリア<http://www.amoitalia.com/>で紹介されていたホテルなんです。

というか、このホテルの予約を、サイト側が無償で代行してくれるとの事で遠慮なくお願いしてみたところ、
当初我々が希望したホテルを(そこもお勧めとしてサイトに載せてあったにも関わらず)
「そんな所よりココの方がお勧めだからココ予約しなさい!!さあ予約しなさい!!予約しとくからね!?」
的なテンションでガッツンガッツンに押し切られて気づけば予約完了してあった、そんなホテルなんです。


正直な所、「……え、マージン的な何かが関わってるの…かしら?」
と疑ってしまいそうな、というかそうとしか思えないほどの強引なお勧めに若干引いた部分もあったわけなんですが、
当初私が決めていたホテルと同じ星(ランク)の数、そしてむしろそっちの方が値段が安いという点を見て、まあそんな悪気があるわけでは無いのだろう、文面のテンションが高いのはその人の持ち味なだけに違いないと理解しそのままホテル決定。
はてさて一体どんなお勧め物件が登場するのかしらと若干面白半分でホテルへと着いてみたのですが、



フォト

あら、なんかキュートな所じゃないの。


訪れたホテルの名前はPiccolomini-ピッコロミニ-
かの大魔王とは縁もゆかりもない、イタリア語の『小さい』と英語の『小さい』が一緒になった「ゴビ砂漠」的な重複ネームです。
まあ確かに、2度も言うだけあってあまり大きそうなホテルではないけれど、すっごい清潔で可愛らしい感じ。我々を迎えに出てくれた受付のお兄さんも、シャツの降り目までビシリと決まったザ・サービスマンと言った風で、思わずこちらの身も締まる。
前回のシエナの受付のおっちゃんなんて、こっちが起こすまでカウンターで寝てたからな……。

ちなみに今回泊まったクラスは、4人部屋がそこにしかなかったためにスイートと名のつく確か一番お高めの部屋。
とは言え、オルヴィエート自体の物価がローマや、さらにシエナよりも低いお陰で、確か値段で言えば次に泊まるローマのホテルの約半額ぐらいだった気がする(ちなみに『格好いい独房』っぽかった前回の宿はローマの約3分の1)。
いくらスイートとは言え、ローマの半額程度の物なのか、
そして、あの『独房風』の倍近い価格に見合う物なのか。
何より、このホテルを紹介してくれたあの人の押しの強さは一体何だったのか。

色んな思いを胸に抱きながら紳士然とした受付のお兄さん相手に手続きを済ませると、

ホテルマンのお兄さん「じゃ、部屋に案内するよ。あ、ちなみに君たちの部屋は別の建物になるからね」

と言ったかと思うと、お兄さん我々の荷物を持って自ら先導。
受付を離れてさっさとホテルの外へと出てしまいました。
多分、この間このフロント空になっちゃうと思うんだけど良いのかしらね。
恐らく、ピッコロな上にミニだから、きっと人出だって足りてないんでしょうね。
そう思いながらイソイソとお兄さんの後をついて直ぐ向かいの建物へと移動すると、

お兄さん「はい、ここからが今回の君たちのお部屋になります」

……。…え?
ここからって……どこから?

お兄さん「?どこからって、ココから」

そう言って『部屋の鍵』を開けながら説明されたのは、


フォト

この階段の下から


フォト

この玄関ホールから

フォト

この大広間


お兄さん「で、あとバスルームがココ、ベッドルームそこね」


………へ?何ココ。
ねえ何ココ?ええ~何ココ―!!!

お兄さん「いやだから、全部君たちの泊まる部屋」

いやいやいや、だってコレって見る限りフロア全部、っていうか建物のほぼ全部って事じゃないっすか。
広すぎるよ。部屋が壮大過ぎるよ。

お兄さん「だってスイートだって言ったじゃん」

いやスイートにも程があるよ。
こんなバカでかいスイート聞いた事ないよ。あったとしても価格設定がおかしいよ。
これ、普通に考えてちょいとした富豪の別荘クラスのでかさだよ。


だってさあだってさあ、
さっきあった大広間だってさ、ぱっと写真で見ても分かんないだろうけど…、


blog_import_515d05fd142c3のコピー

どうせ、4人分の椅子とテーブル分程度の広さだと思うでしょ。


実はね、


フォト

こーーんな広いんだからね~~。


うわーーどうしよう。
この広さどうしよう。
このゴージャスさどうしよう。
まずい、このままじゃ持て余す。
ラビットハウス国出身の我らジャッポネーゼの手に掛かればこんなの簡単に持て余すに決まってんじゃん。


blog_import_515d05ff35df7のコピー

とりあえず、広い部屋を右往左往してみる父。見事に持て余している。


いやいやいやちょっと待ってよこのホテルがこんな所だったなんて、もっと早く知っていればよかった。
そうしたらたったの一泊じゃなくてもっと2泊3泊と滞在を予定したのに。
友達を呼んで舞踏会の準備もできたのに。
ブランデーグラスとか買ってきてバスローブ姿で足も組めたのに。
ああもったいない。この豪華さ非常にもったいない。どうしたもんか。


お兄さん「…あ、じゃあ明日の朝食、ここに持ってきてあげようか?」

・・・・・・いいんですか。
そんなセレブっぽい事していいんですか?
さっきそこで膝小僧すりむいてるような私でも良いんですか?


お兄さん「いいけど、とりあえずその開けた窓閉めてね。蚊入るから」


とうわけで、
予想以上のスンバらしいホテルから、オルヴィエートの旅行スタートです。



PS
Hotel Palazzo Piccolomini
Piazza Ranieri, N° 36, 05018 Orvieto
↑泊まったホテルの名前と住所です。そして今ならあのホテルを我々に進めてくれたサイトの方バリに鼻息荒く宣言出来ます。
この値段であれだけの部屋に泊まれるのは異常です。
さああなたも!オルヴィエートに寄った際には是非こちらのホテルを!!!
ちなみにアーモイタリアさんはこちら<http://www.amoitalia.com/
疑ってすまんかった。

人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行15シエナの市場 - 2011.06.12 Sun

フォト

シエナの朝を迎えました。おはようございます。隣のお部屋のシャワーが響きます。


今までミラノに深夜1泊、ヴェネツィアに2泊してきたわけですが、ここシエナでの宿泊は1泊のみ。
まあ個人的にはもうちょっと長く居ても良かったんですが、かといってあんまり見るような所も無いですしね。

というわけで朝起きたらそのまま荷物をパッキング。
早めにチェックアウトを済ませたらそのままホテルにトランクを預けさせてもらうと、午前中はシエナの街の散歩と、お土産のためのオリーブオイルやらパスタやらシエナのマーク付きのお土産品などを沢山買っていました。主に母と姉が。
うーむこの日のためにもっと張り切って予算を稼いでおくんだった。


フォト

ちなみにシエナに来たらまず買うべきはこの色んな柄の旗たち。
昔の日記とかで何度も紹介しましたが、この旗はシエナの街を17チームに分けた『コントラーダ(=町内会みたいなの)』のトレードマークを模した旗なのです。
シエナ人は自分の生まれた土地が自分のチームに。そして旅行者は自分が初めて寝た(泊まった)場所が今後一生の自分のチームになるのです。
ちなみに私は<ワシ組>。一度訪問済みの残りの家族たちは<ハリネズミ組>です。
みなさんも自分のコントラーダのマークをおひとついかが?


そして、シエナ名物…、というか、シエナ住民たちの週に一度のお楽しみと言えば、毎週水曜日午前中に開かれるメルカート(市場)です。


フォト

こんな感じで週に一度だけ、大量の露店が軒を連ねます。


このメルカート広さはかなりの物なんですが、そのほとんどが洋服や靴や鍋やヤカンと言った、本当に『庶民の生活に根ざした』ラインナップ。
ストッキングが3足セットで2ユーロとかで売られているそんなおしゃれ感ゼロの世界。

フォト

もしくは電源プラグとかが売られています。

正直観光で『地元の生活を味わいたい☆』と思って行ったとしたら、そのあまりの俗世っぽさに一気に色んな物が覚めてしまいそう。
かく言う私も、現地に住んでいる間でも毎週顔を出すというわけでもなく、行ってもせいぜい偽物のサッカー選手のウェアをパジャマ用に購入するとかそのくらいの活用しかしていませんでした。




あ、ただし一個だけ例外があった。


フォト
それがこのお店。

ここはご覧の通りの『見事なおじい様』が、騒がしいメルカートの一角で実にスローテンポにはちみつ製品を売っているお店。


フォト

なんか色々効きそうだったから、しょっちゅうココの物を買ったりしていました。


実際、ここで売ってるハチミツキャンディは一粒舐めるとむせ返るほどにハチミツ臭いのですが、代わりにあっという間にノドの痛みが収まったりする実に優秀なキャンディ。
そして無くなるたびに買っていたハチミツ石鹸も、効果の程は分かりませんがあの乾燥しまくるイタリアの地で肌荒れ知らずだったからきっと良かったんでしょう。はちみつの良い匂いだし。
ちなみに基本的に売っているのはこちらのおじい様なんですが、ごくたまに、恐らくお孫様らしき坊ちゃんが店番を任されたりもしていたんですが、この子の肌がま~~~~もっちもち。
『卵肌とは君を見て作られた言葉か!』とそう思えてしまう程のあの坊やが、もしも
「僕の肌の秘密はこの石鹸です!」
と一言でも言ってくれたのなら、とたんに君の業績は8倍に膨れ上がるだろうに……。
と、いつもそんなことを思いながら買っていました。


そして、もうひとつこのメルカートの醍醐味と言えば、

フォト

ご飯コーナーです。

実はこのメルカートでお昼ご飯を済ませる事も、このシエナでの大きなイベントの一つ。
前回家族が来てくれた時に同じ事をしたんですが、その美味さと面白さに感動した父母が「またあれやりたい!」と所望してくれたのです。


フォト

まあこれだけあったらそりゃあテンション上がりますよね。
しかもどれもこれも新鮮で本当に美味しい。

フォト

ま、とはいえいくら美味しそうな野菜があってもあいにく調理できる台所が無いため、買えるのはトマト程度。
まあでもこのトマトが日本じゃ食べられない美味しさなんですけどね。

フォト

あとはその場でも食べられるハムや調理済み惣菜系を物色。
この肉露天での一番の目玉は、恐らく Porchetta-ポルケッタ-と呼ばれる子豚丸焼き肉。
これをパンに挟んだイタリア版サンドイッチ(パニーノ)にして食べると大変美味しいです。


さあそんなわけで色々目移りしながら食品の購入に当たるわけなんですが……。
コレが実はかなり大変なんです。

何故ならここはメルカート。週に一度の大イベント。
そのため、これらの店には常に人が群がっているのです。
その中で、寄る人ごみをかき分けながらの注文のいかに骨の折れる事か。

一応順番通りとはなっているんですが、それも人ごみがカオスとなってくると最期は声を張り上げたもん勝ち。
超早口で慌ただしく接客に追われる店員たちと、同じスピードでまくしたてる客の群れ。
「早くあたしの注文聞いてくれなきゃヨソの店に浮気しちまうよっ!」
と店員に色目(?)を使うおばちゃままで現れ出すと、もう市場は賑やかを通り越して軽い戦場状態です。
そしてその中からどうにか注文をする権利を勝ち取り、何とか家族4人分のお昼の食材をもぎ取って安全な所まで引き上げた頃には、いつの間にか自分の喉がガラガラになっていましたとさ。



フォト

ま、美味しかったからいいか。


フォト

ちなみにこちらは私の好物。モッツアレラの衣揚げ。タイミング良い時に買えると外がサクサクで噛むと溶けきったモッツァレラが口に溢れだす、非常にヤケド覚悟の絶品。


※お昼食べたから次回はシエナを離れます



人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行14シエナで肉の宴 - 2011.06.10 Fri

シエナでのスーパー巡りも無事終わりました。
そうこうしてるうちに日も暮れてきました。


だから御夕飯を食べに行きますよ。


いや~、ただ正直、ねえ。どうなのよこれ。

今のところこのシエナに来てやった事と言えば、スーパーでの買い物と薬局での薬の買い足し、そしてスポーツ用品店の物色という、あまり観光らしくない事ばかり。
ついでにコインランドリーにちょいと洗濯しに行こうとも思いましたが、
それをやっちゃうともう何のためにはるばるシエナまで来たのやら……。


いや、勝手知ったるというのは実に良いとは思うんですけどね。
こう肩の力が抜けると言うか、旅の合間の甘露的なというか。


ただし、

フォト

旅行中の箸休めにしては豪華すぎるだろこの世界遺産達は。


もっとこう、せっかくのシエナなんですから。
ようやくたどり着いたトスカーナなんですから。
先日までいたヴェネト洲(ヴェネツィアがあった所)とはまったく違う場所なんですから。
ちゃんと味あわないとね。


てなわけで。


フォト

やってきたお店はOsteria Nonna Gina-オステリア・ノンナ・ジーナ-
オステリアだから食堂・居酒屋系。ノンナってのはお婆ちゃんって意味なので、
『ジーナ婆ちゃんの食堂』という名前からしてどう見てもアットホームにしかならないそんなお店です。
※関係ないけど雑誌のノンノは発音だけ聞くとイタリア語で『お爺ちゃん』になります。

やっぱりその土地その土地の良さを感じるにはまず味あわないと。
昨日までは『アドリアの女王』と歌われた元海洋国家にお邪魔していただけあって、
朝から晩まで休むことなく貝か魚か甲殻類しか食べていませんでしたが、ここはそうトスカーナ。
酪農の都であり穀物の宝庫。しかもシエナはその内陸部。
こうなるともう魚貝なんか食べてられません。
というか食べられません。
もうホント無理。物理的に無理。
特に生魚を食べるなんてこの地では夢物語に等しいです。

なんかこう、彼ら(イタリア)だってさあ、ヨーロッパ大陸に頭だけくっついてあとはぷっかり海につかっている、ぱっと見島国に見えそうなくらいに海に密接している国だというのに、どうも『海産物』に対する情熱が我々よりも希薄な感じがするんですよねえ。
そりゃ勿論海沿いに構える街々の皆様は実に魚を愛しているんですが、そんな彼らと内陸部の皆さんとの魚に対する温度差の凄い事凄い事。

だからシエナ程の内陸の街になってしまうと、スーパーで買う魚もどうにもしまりが悪い。
裏を返せばどんな山奥でも生魚を美味しく頂ける日本の輸送技術はホントとんでもないんだなと改めて感動。
皆様の煮えたぎった情熱で、我々今日も美味しくお刺身頂いております。


で、そんなわけで魚貝の鮮度を一切断たれたこの街シエナ。
当然のごとく軒を連ねる飲食店はシーフード料理で勝負などかけません。
彼らが命をかけるのはそう、ここトスカーナがイタリア中に誇る牛肉と牛肉。あと牛肉です。




フォト

そんなわけでここノンナジーナの食卓に並ぶのは、御覧の通り、パンチの効きまくった大皿料理ばかりです。



フォト

コレ肉。全部肉。
あらゆるタイプの肉。
肉にくニク。
肉祭りに肉音頭。
肉神様にささげる肉プレート・オブ・ザ・ヘブンです。



フォト

さらにココに特大のビステッカ(=ビーフステーキ)も奉納されて、謝肉祭の熱気は最高潮に。



フォト

踊る肉汁。したたる油。
先日までいたヴェネツィアの、同じオステリアの料理と比べても、この味・雰囲気は全くの別物です。
決してあちらが小洒落ているとは言いませんが、こちらの料理はもっと野性味あふれた獣臭い感じ(獣だし)。
ヴェネツィアの食堂が東京湾を守るべらんめえな兄ちゃんたちの店だとすると、
こちらは山に集う超酒豪揃いの祭り好き親父たちが催す豪快な宴と言ったあんばい。
これがシエナ。これがトスカーナです。

町を渡り歩くだけで、その土地にある味も・風土も・文化すらもが変わってしまう。
それが、良くも悪くも長年『ただの国の集合体』であり続けたイタリアの特徴であり、それが訪れる者たちにとっての最大の魅力でもあるのです。
いやあ良いじゃないの。
旅行ってのはこうでなくっちゃね。



フォト
あ、そういえば。


もうひとつ、牛肉以外にもトスカーナ(というかシエナ)ならではの素晴らしい物がありました。

フォト

こちらです。


このワイン、Mnotepulciano-モンテプルチアーノ-という種類のブドウで作られたもの。
以下、ワイン知識豊富な半下戸こと我が母の弁ですが、
このモンテプルチアーノという品種は前の日記でも書いたイタリアを代表するブドウ、サンジョゼーベが突然トランスフォームして生まれた枝変わり品種なんだそう。
もともとサンジョゼーベ自体が遺伝的に不安定な品種のため、突然の枝変わりと言うのは結構あるらしく、その派生系でうっかりぐっと美味しくなってしまったのが、Montalcino-モンタルチーノ-という村で作られている事で有名なブルネッロ種と、もうひとつがこのモンテプルチアーノなんだそうです。

そしてこの二種のブドウ。どちらもシエナ県内を中心に栽培されている物。
だから美味い物が日本と比べたら目玉が飛び出るような低価格でガブガブ頂けるんだそうな。

父「輸入税のばか……」
トスカーナ万歳。


ps.
ちなみにこのお店、大変ボリューミーで美味しい上にリーズナボーと言う事ないのですが、
唯一にして最強の弱点が、このメニュー。


フォト

中がもう、全然読めない。

何よこの文字。スパゲティが踊り狂ってるの?というかこれちゃんとイタリア語?いやむしろタイ語??
と、まったく読めずに途方に暮れて、その場にいた給仕のおじちゃんに「読めないよ」と文句を言ったものの、「まあな、俺が書いてるからな!」と何故か高らかに宣言されるのみで全くお話にならない。
そういえば、以前ココに住んでいた頃に食べに来た時もこんな感じで頭抱えながら注文したっけなぁ。
と妙な所で昔を思い出しながら、「……プlr…?最初がPで始まる前菜って何だと思う?」
「p?…プ…プロシュート(=生ハム)!?」「それだっ!」と謎解きパズル方式で今回も注文させていただきました。

フォト
大体は合っていたけど、コレはパスタだと思って頼んだら来た全く違う肉団子。美味しかったけど。


ps2.
フォト

先程のビステッカの大きさを表現するために姉に少々かぶりついてもらったが、
あいにく不本意を体現しているかのような表情だったので目伏せ。







人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行13わが町シエナ到着 - 2011.06.08 Wed

ミラノに降り立ち、ヴェネツィアでゴンドラに乗り、
フィレンツェを素通りし、ワイナリーで酔っ払い、
そしてようやくやってきました。いや、帰ってきました。



フォト

SIENA-シエナ-です。


トスカーナ州のほぼ真ん中辺りにある我が街シエナ。
金融都市として有名なこの街シエナ。
ゴシック末期の美術が溢れる素敵なシエナ。
北緯が北海道釧路市のビックエコーオリエンタルプラザ店とほぼ同じなそんなシエナ。


ローマから鉄道で約3時間半
ミラノからも同じく約3時間半
市外局番は0577。
役場のメアドはurp@comune.siena.itです。
返信はすこぶる遅いです。

とまあそんなわけで我が愛しの故郷についてざっと説明したわけなんですが、

実はこの街、私が留学の最中にもこの家族全員尋ねてきているんですよね。
なのになぜまたこの場所に来たのかと言うと、家族もこの街を気に入ってくれて「また行ってみたい!」と言ってくれたのと、まあ私個人的にも同窓会気分でこの地を踏んでおきたかったかなという理由です。

だから来てみたところで、正直今までのような明確な目的があったわけじゃないんですよね。


フォト

観光スポット的な所は、前回であらかた見終わってしまいましたし。


いやあ何せこの街あまり広くないですからね。
日本に住んでいると感覚がつかみにくいかもしれませんが、『街の端から散歩を始めたら街の端まで着いてしまった』が本当に実現できるくらいの小さな所なんです。
日本だとかなりの田舎でも街の境目というのは結構あいまいで、気づいたら民家もコンビニもかなり少ない……いやでも田んぼはあるから……まだ街?
という感じでなんかのんべんたらりと町境が終わっていくといった風ですが、
こちらヨーロッパというともうびっくりするぐらい街は街として境目が出来ています。

小高い丘から村々を見ると、なるほど集落とはこういう事を指すのかというくらい、建物がそこにだけムギュっと詰まった感じです。

フォト

もはや自然物が立ち入る隙間もない程にギッチギチ。

ある意味日本の街の方が随分と緑に溢れている。



で、そんなシエナの宿はと言うと、街の中心に程近い、郵便局の奥隣り。

Albergo Cannon d'Oro-アルベルゴカンノドーロ-です。

いやあここは安かった。すんごく安かった。
今回のブッキングに辺り母からの要望は、
『とりあえずシエナは一泊だけだし眠れればいいから、その代り街へのアクセスの良さを第一に考えたブッキングを』
と言ったもの。

はっは~ん。
さては前回のホテルが中心地にちょっと遠いからってバテたな。
でも、遠かったと言ってもちゃんと街の城壁の中だったじゃない(シエナの中心地は昔の砦で囲われた、リアル城下町仕様になっています)。
街の中心にだって10分もかからないようなそんな所じゃない。

と、前回の私のブッキングに対する不満に反論してみるも、
とは言え一度シエナから距離を置いたこの身としては、母の言いたい事もようやく理解ができます。

なにせこの街、
丘の上にそのまま建物を建てて行った感じのつくりなんですよね。
だから道が全部


フォト

激しい上り坂か、



フォト

すさまじい下り坂の二択のみ。



まあなんとも足腰に響く街だ事。
住民のおばあちゃま達の腱脚な事。


というわけで今回の宿は『街の真ん中』である事を優先した結果、相当なお値打ち価格に。
ヴェネツィアの物価と比べるのもおかしいですが、あそこのホテルの3分の1程度の価格破壊を実現しました。

そして肝心のお部屋はと言えば、一言で言うと、なんかこう、


フォト
スタイリッシュ独房って感じ。


まあいいじゃないのコレでも。コレがこの街の平均的な部屋のスタイルよ。
街全部が世界遺産登録されてるからうっかり改装工事もできないのよ。
世界遺産よ世界遺産。そんな建物で寝られるのよ。
良い経験じゃないのさ。


フォト
そう言って何とか家族を納得させると、いよいよシエナが誇る『世界一美しい広場』ことカンポ広場に……


フォト
行かずに……


フォト
何故か着いたのはシエナが誇る『でかいスーパー』ことCOOP(イタリア生協スーパー)。


いやほら、だってシエナの観光はもう住んでるからさ。
家族も「イタリアの食材色々見てみたい」と希望していましたしさ。
お土産とかも手に入れたいみたいだったしさ。
そんなわけでここへ来ました。

しかし、イタリアに限らず旅先のスーパーってのは何かと便利ですよね。
見た事ない食べ物が所せましと並んでいますし、しかも料金も観光設定じゃない庶民派価格。
チョコやクッキーや地元限定のマイナーメーカーの商品など。友達へのお土産などにも最適です。



フォト

そんなわけで、


blog_import_515d0628e23ebのコピー

・・・・・・おい姉、買い過ぎじゃないか?





PS.
余談ですが、前述した『金融都市として有名』の部分ですがコレが地味にすごく、現在営業している銀行では世界最古の歴史を持つ銀行Banca Monte dei Paschi di Siena-モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ-銀行(1472年創業)の本店を構える由緒正しき商人街なのです。

PS2.
あと一番最後の写真で私がすこぶる怪訝そうな顔をしているのは、姉に自分の買ったものを1枚の写真に収めるようテキパキ支持されているからです。


人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行12田舎村で絶品ランチと大喧嘩 - 2011.06.03 Fri


さあて、素敵なワインを頂きました。
素晴らしいワイン講座も開いてくださいました。
大変満足でございます。
あとはワイナリー見学の本来のコースに戻って、残りのブドウ畑とか圧縮機とか掘削機とかを見て回ったら、今回のツアーは無事終了ですね。

横田「いやあそれなんだけどね。」
はい何でしょうコンダクターの横田さん。

横田「キミのお母さんとお姉ちゃんが完全に酔い潰れている風に見えるんだけど、気のせい?」
はいご指摘ありがとうございます。
そうです気のせいではないです。

あの二人、もう完全にグロッキーです。


実を言うと、
私の母と姉は「下戸」に片足突っ込んでる程度に酒が弱いのです。
母はワインをはじめとする「お酒の味」が大好きなものの、ものの一杯も飲めば全身真っ赤になって数時間後には必ず気持ち悪くなるという、ある意味一番可哀想なタイプの酒好き。
そして姉はそんな母に比べればまだ強いかもしれませんが、日常はもちろん、仕事関連でも余程の事が無い限り自分から酒には口をつけないような人(味が嫌いなわけではないが、母と同じく酔うと気持ち悪くなってしまうため)。

こんな二人がなんでワイナリーなんぞに来てるんだよと思うかもしれませんが、前述した通り『飲めないけど好き』な人間なんです。
そして一応彼女たちなりの予防策として、日本から持ってきていたウコン成分入りドリンクやら何やらを多量服用して臨んではいたのです。
最近のそういった『二日酔い対策商品』と言うのは結構凄いらしく、あらかじめ服用してからだと飲んだ後の辛さが随分違うんだそうで。
ま、とは言え酔う時はやっぱり酔う。
服用したドリンクのお陰か特別気持ち悪いという程ではないらしいのですが、どこをどう見てもこれから広大なブドウ畑を陽気にウォーキングできるようには見えません。

ちなみに、そういう自分はどうなんだよと申しますと、
ありがたい事にマキシマムTHE酒豪である所の父の遺伝子を多めに頂いて生まれたのか、まあ人並み程度に美味しく頂けますし、見た目も態度も殆ど変わりません


フォト
商品棚にあった生ハムを担いで踊ったりはしてましたが、まあ酔ってなくたって生ハムぐらい何時でも担ぐので別段変わりません。



というわけで、現時点でブドウ畑までお散歩ができそうな人間は私含めても3人のみ。
とは言えこの場に母と姉を置き去りにして見学コースに戻るってのも随分気の引ける話ですし(酔い潰れてるし)……。


横田「じゃあ、コース見学中止して、どこかご飯でも食べに行こうか。そもそも昼食無しの空きっ腹にワインっていうのがもしかしたら良くなかったのかもしれないし」
うんそうですね。ていうか絶対そのせいですよね。
だってもう今昼の1時過ぎですからね。
なのにお昼を何も食べていないんですもんね。
ワインと一緒にチーズとパンは出てきましたけど、たったそれだけじゃ空きっ腹とほぼ同じですもんね。


というわけで、時間配分の反省を色々しながらも、取りあえずワイナリー見学自体はココで一旦終了。

再びイケメン運転手の車が山道をかっとび、一路トスカーナの大地を南へと下ります。
この最中、コンダクター・横田さんから『ワイナリー見学を省略した分、お昼ごはんのお店の手配と送迎をしてあげるよ。最終目的地に着くまでに通る村のどこかで店を探そう』というありがたい提案が。
もちろんこの話に即座に乗っかると、運転席のイケメン(マッシミリアーノ)、心当たりのある近場の村の店に、片っぱしから電話をかけ始めてくれました。
しかし、その時点で時刻はもう2時近く。
どうやら殆どの店が既に昼の営業を終え始めていて、中々席を確保できない模様。
ようやく一軒「今から10分以内に着けるってんなら待っていてやるよ」
と約束を取りつけ、ただでさえ早い車がさらに音速に近付きながらどうにか目的の村に到着しました。



フォト

そしたら先程の「10分で来い」と言った張本人が、お店の前で待ち伏せしていましたとさ。



フォト

というわけで立ち寄った店がこちら。
Antica Trattoria "La Toppa"-アンティーカ・トラットリア・ラ・トッパ-です。

アンティーカとは響きで想像つくかもしれませんが、英語のアンティークの事。
つまり『郷土料理屋トッパ』という意味ですね。

この店があるのは、フィレンツェの中心地から随分と南下した所にあるSan Donato-サンドナート-
という生まれて初めて聞くような小さな小さな村です。
正直、日本人どころか外国人も殆ど訪れなさそうなそんな場所。
この出迎えてくれたおいちゃんだって、もしかしたら我々が初めて出会う日本人なのかも…、
とかなんとか勝手に思っていたら。

おっちゃん「何言ってんだ。この店ぁ日本の雑誌にも取り上げられたりしてるんだぜ?」
……え、マジで?
おっちゃん「マジで。ほらそこ見てみろよ」

と言われて店内の一角まで腕を引っ掴まれて行くと……、



フォト

うわ、ホントだ。しかもるるぶ的な旅行雑誌じゃなくてダンチュウ(硬派系本気料理雑誌)だ。


ええ~ビックリ。
なんでダンチュウがこんな所に?と、意外な所で親近感。
そこからウチ(父)の店もここに載った事あるんだぜぃという話から意気投合。
気づけば「残ってるモンしか作れねえけどいいよな?」
と言って有無を言わさず出された料理達の初めから終わりまで、ずっとおっちゃんは我々の席にご一緒する事となりました。


……が。

フォト
ココで終われば普通の旅行先でのウルルン的感動エピソードなわけなんですが、
色々互いの話をしている間で、私がフィレンツェの直ぐとなりにある県の中心街・シエナでイタリア語を学んでいた事が分かってからがさあ大変。
とたんにこのおっちゃんの態度が色んな意味で急変。
今まで『遠くから来た異国のお客さん』扱いだったのが、いきなり『シエナから来やがった鼻もちならないクソ譲ちゃん』へと大変貌を遂げてしまいました。


この理由を説明すると色々面倒なんですが……、
簡単に言うと、その昔、まだイタリア国内が日本の戦国乱世状態だった頃。
フィレンツェとシエナという隣り合った国(この時点では二つとも国)は、互いにトスカーナ王座決定戦を長きに渡り争い続けていたんです。
互いの領地を奪ってみたり奪われてみたりが日常茶飯事。
実を言うと先程まで居たワイナリーとなっている『ニポッツァーノ城』も、昔はシエナの軍隊から領地を守るための砦の一つだったとの事。

で、

結果だけ言うと最終的にフィレンツェ側の勝利でトスカーナ王は決まり、そのフィレンツェを中心としてイタリア芸術が大爆発するルネッサンス期に時代は突入するわけなんですが……、

まあそんなこんなでこのフィレンツェとシエナってのは未だ持って仲が悪いんですよ。
会えば口喧嘩なんですよ。
とは言えもう今となっては単なるじゃれあい程度なもんなんですが、それにしてもなんだか互いの事は若干悪目に言っとかないといけない義務でもあるかのように互いをけなし合うのですよ。

そしてこの私も、留学という短期間とは言えシエナに青春の一ページを刻んだ身。
当然シエナに対する郷土愛が溢れているわけなんですよ。

で、対するここサンドナート村はというと、
極めてシエナ県に近いものの、地図上ではれっきとしたフィレンツェ県。
そして目の前にいるこのおっちゃんは、それはもうチャキチャキのフィオレンティーノ(フィレンツェ野郎)。
てなわけで、そうと分かってからがもう大変。

(゚Д゚)おっちゃん「おらどうだ、このパスタ美味いだろ。ま、シエナ野郎共にはこんな味出せねえだろうがなぁ」
(・∀・)私「ああ確かに美味しいね。でもそれはこのpici-ピシ-(パスタの種類の一つ)ってやつが『我が』シエナ発祥の物だからこそ美味いんじゃないのかな」
(*゚д゚)「は、ふざけんなよピチつったらフィレンツェ発祥だろ」
(*・∀・)「嘘つけピシはシエナのだっての」
(#゚Д゚)「フィレンツェだ!」
(#゚∀゚)「シエナだ!」
(#゚Д゚)「フィ(ry…

と、エンドレスで続く発祥主張合戦。
それを見て笑い転げるコンダクター・横田さん。
思いっきり置いてかれてなんだか分からない残りの家族。

ちなみに二人の間でパスタの名前の発音が違うのは互いの方言のせいです。
PICIってのは普通のパスタとは違い卵を加えず、小麦粉・塩・水だけで作られるかなり太めの麺で、その形と食感から『うどんのよう』とよく形容されるずっしりとした食べ応え溢れるパスタです。


( ´ ▽ ` )横田「あ、そうだ。そういえばフィレンツェとシエナの昔話でワインに関わる面白い話があるんだけど」
と我々の良い争いに割り込むように入ってきた横田さん。

( ´ ▽ ` )「キャンティクラシコのボトルに貼られるGallo Nero -ガッロ・ネーロ-のマークあるでしょ?あれ実はフィレンツェとシエナが深く関わっているんだよ?」

キャンティとは前回の日記で書いた通り、トスカーナの代名詞ともいえるワインブランドの事。
キャンティクラシコとはクラシックのキャンティ。つまり『元祖キャンティ』みたいな物。
その昔、あまりにキャンティと名のつくワインが激増し、その品質・価値共に安かろう・悪かろう路線を突っ走ってしまった時期があり、そのためトスカーナの醸造家たちが国の基準とは別の独自にカテゴライズした『キャンティの中の元祖キャンティ』の称号。それがキャンティクラシコであり、その証拠となるマークが、ガッロ・ネーロ(黒雄鶏)の絵柄のロゴマークなのです(日記上の画像参照)。

で、横田さんが言っているのは、そのガッロ・ネーロに関する物語。


~ガッロ・ネーロ(黒雄鶏)とフィレンツェとシエナ~

むかしむかし、フィレンツェ共和国とシエナ共和国はトスカーナの辺境に支配地を増やすため、激しい争いを続けていました。
領土分割の交渉が難航したある日、一つの提案が両国間にされました。
朝、一番鶏の鳴き声を合図に両側の前線から戦士が出発し、出会った場所を境界線にしようというのです。
これに対し、シエナはごく普通の一番鶏を選びますが、フィレンツェは前日まで餌を与えなかった黒雄鶏を選びます。
そして朝、腹を空かせてしびれを切らした黒雄鶏は夜明けよりも随分前に鳴き声をあげました。こうしてフィレンツェ側の戦士はシエナより早く出発できたので、おおきく領土を獲得することができましたとさ。


( ´ ▽ ` )「そしてその後黒雄鶏はシンボルとなり、キャンティクラシコのロゴマークにもなったのです。おしまい」

へえー、あのマークの黒雄鶏にそんな逸話があったんですねえ横田さん。
初めて知りましたよ横田さん。
勉強になりましたよ横田さん。
でもね、横田さん。
あなたのそのお話のせいで、
今こっちは「ヒキョウ者!」「頭使えよバーカ!」と大騒ぎなんですけど。

もう互いのほっぺを引っ張り合う大乱闘なんですけど。



( ´ ▽ ` )「あ、ちなみに僕フィレンツェ在住だからフィレンツェ側の人間ね」
・・・・・てんめぇ。




と、まあこんな感じである意味会話の止まらない大変愉快な食卓と相成りましたとさ。
ちなみに肝心の料理の味ですが、出てきた料理、全部とてもおいしかったです。
言わなかったけど。言ってあげなかったけど。



(゚Д゚)「ほれ、もう良いからさっさと会計しやがれよ。ああただしカードはナシな。何せシエナ人は信用が足りねえからなぁ」
(#・∀・)「ほっほ~ああそうかい。じゃあこのカードが使えないって事はお代は払えないって事だなぁ。いやあ~困ったなあとなるとあんたの奢りか。さっすがフィオレンティーノは太っ腹だねえ」
(#゚Д゚)「ふっざけんじゃねえよ俺がセネーゼ(シエナ野郎)に奢るわけねえだろさっさと払え!」
(#゚∀゚)「頼まれなくても払ってやらあ!ついでにこのカード通したらその機械が原因不明で爆発するウィルスにかかれ。今かかれ!」


ps.
Centro Storico San Donato in Poggio(Fi)←La Toppaの住所です。
定休日は月曜日です。
もしフィレンツェからシエナに車で向かっている途中にお腹が空いた際には是非お立ち寄りください。


※次回はそんな私の故郷、シエナに到着します。

人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

イタリア旅行11ワイナリーで酒祭り - 2011.06.01 Wed


さあ試飲です。
テイスティングです。
飲み放題です。

フォト
それは嘘です。
ごめんなさい。

と言うわけで、
我々は管理人のシモーナさんの提案で農園見学コースを大幅アレンジ。
本来このコースのハイライトでありフィナーレを飾る筈の試飲会場へと足早にやってきました。


とは言え、場所は先程シモーナさんと出会ったショップコーナーの一角。

……なる程、我々が到着した時に予定の待ち合わせ場所に来てくれてないと思ったら、
こんなとこで準備してたのね。




フォト

さあそんなわけで試飲なわけなんですが、


ここで今回のツアーコンダクターでありソムリエールでありワインオタクである横田さんの、ワイン豆知識が大放出。


フォト

目の前にあるワインの種類・産地に基づく情報のみを厳選してくれているはずなんですが、
声高らかに続くワイントークはまったく止まる気配がありません。
そしてその淀みのない解説をここで披露するにはあまりに知識膨大なため、


フォト

僭越ながらここの日記には、わたくしめが一緒に出された『お茶請け』のペコリーノチーズで噛み砕きながら理解した部分のみを抜粋させて頂きます。
(ちなみにペコリーノとはヤギ乳で出来たチーズ。通常独特の臭みがあると言われているが、これは嫌な後味もなくとてもおいしかった)


以下私なりの解説。

そもそも、ワインというのはブドウから作られる訳なんですが、その品種はメジャー所でも12種類、名のある物ともなれば50種類を越える程の数があり、簡単に言えばそれらの組み合わせ+産地でワインの銘柄というやつが決まるらしいのです。

で、
ここはイタリアのトスカーナ州。そしてトスカーナのブドウと言えばSangiovese-サンジョゼーベ-。
このブドウは、イタリア起源のぶどう品種の中では唯一国際的な品種になっているいわばイタリアを代表するブドウ。
そのブドウを全体の90%以上使って作られるワインの事を、chianti-キャンティ-と言います。
日記の一番上にある画像(いずこからか拝借)がそのワインですね。
あんな風に藁でボトルを覆っているのがキャンティワインのチャームポイントとして有名になっています(古くは輸送中に壊れないための緩衝材目的だったのだそう)。

というわけで、このトスカーナに置いて代表となるべきワインはこのキャンティ。
滋賀県といえば近江牛のように、トスカーナと言えばキャンティなのです。


で、このワイナリーであるフレスコバルディは一体どうだと言いますと、
御多分に漏れず、キャンティの生産も沢山なさっています。
が、
それよりもこのフレスコバルディというブランドを有名にしているのは、キャンティとはまた違う銘柄。
その名も『スーパートスカーナ』と呼ばれるジャンルのワインなのです。


フォト
いきなり名称がダサくなってすいません。

つまりなんの事かと言いますと、
この古くからある歴史多きトスカーナの伝統ワイン、<キャンティ>と言うの物には名乗るためにそれなりの制約があるわけで、
その一番大きな特徴は、前述した通り、『全体の90%以上をサンジョゼーベのブドウで作らなくてはいけない』と言うもの。
この比率が一番美味しく、なおかつこの規律に基づいたブドウの生産がトスカーナには一番合っている。それはこのワインの長い歴史からも証明済みです。

しかし、
この伝統は伝統で守りつつも、
「ひょっとしたらもっと違う組み合わせの方が美味い場合もあったりするんじゃねえの?」
と考えた地元の異端醸造家達は、各自で細々とオリジナルなブドウ品種の組み合わせや改良やらを重ねていたんだそうです。
そして、
そんなラテン式パンク魂を持ったフレスコバルディ(侯爵)のどこぞの時代の御子息様が改良に改良を重ねた結果誕生したのが、スーパートスカーナワイン。

伝統的な配合じゃないのを試したら意外に旨いのが出来たという、『発泡酒を作ってみたらまさかのビールより旨くなっちゃって作った人もビックリよ』みたいな新ワインが出来上がったのです。

フォト
とは言えこういった成功例というのはやはり稀なんだそうです。

というわけで、こうして生まれた新ワインたちなんですが、先程も言った通り、『キャンティ』と名乗るための規定をクリアしていない以上、いくら美味しくてもブランド名を名乗れなかったんだそうです。
ただし、代わりにこの醸造家たちのロッケンロールスピリットに敬意を表した英語圏の批評家たちが、彼らの作ったワインの事を『スーパートスカーナ』と呼ぶようになり、その名前がいつからか定着するようになりましたとさ。

めでたしめでたし。




・・・・・・と、以上が私なりのフレスコバルディまとめです。

もう帰ってきてからしばらくたってしまっているので、詳細部分までの合否は分かりません。
なんかワイン史的に間違ってる所があれば教えていただきたい。


そして実際は、このまとめの8倍ぐらいのワイン情報をコンダクター・横田さんは一生懸命説明してくれていたんです。
教えてくれていたんですが…、

ほら、
何せここは酒の席だもんで。





blog_import_515d063c213cdのコピー

聞いてはいるが大して理解できないままワインをかっくらう私(右)と、既に酔いが回って何も聞いていない姉(左)の図。



まぁ、勉強会としての場には相応しくないですよね。



しかし、
普段ならただ口に運ぶだけのワインも、その一つ一つにこれほどまでの歴史やドラマがあるとなると興味深い。
ワインってのはホント、一度腰を据えて学んでみたいと思ってはいるんですが、
その底なし状態の奥深さに、一度ハマったらとんでもない事になるんじゃないかという恐怖で二の足を踏みっぱなしです。

だって一度投資しようもんならその額たるやとんでもなさそうですし、
一つの国の一つの州のブドウの話ですらアレだけの物語が詰まってると言うのに、それ×全てのワイン生産国地域となれば、一体どうなってしまうのやら。

もうしばらく、ワインオタのデビューは見送らせてもらいます。




PS.次は残りのワイナリー見学が無残に頓挫した話です。


人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中です。ぜひクリックお願いします!

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

ジール

Author:ジール
出版社で仕事をした後イタリアに住み着く。
その後帰国し所帯を持ってからは映像編集の仕事に従事中。
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ



最新記事

カテゴリ

旅行 (49)
イタリア旅行14 (41)
イタリア旅行11 (29)
イタリア滞在 (43)
クルーズ旅行 (15)
カリフォルニア旅行 (11)
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー (8)
ウォルト・ディズニーワールド (50)
ディズニーランド・パリ (3)
ユニバーサル・スタジオ・フロリダ (9)
台湾旅行 (24)
京都旅行 (23)
各地イベント体験 (40)
インテリア (26)
映画 (14)
バイク (45)
ゲーム (25)
雑記 (26)
料理関係 (20)
結婚関係 (14)
ムジェロGP (2)
サンマリノGP (2)
もてぎGP (4)
ハワイ旅行 (39)
フランス旅行 (12)
北海道旅行 (13)
ハワイ旅行 15 (14)

カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
旅行
246位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
海外旅行
84位
アクセスランキングを見る>>

月別アーカイブ

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。